電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「キャメラを止めるな!」-Coupez!-

ミシェル・アザナビシウス監督。フランス、山奥の廃墟で自主制作のゾンビ映画を撮影中、監督の日暮(ロマン・デュリス)は演技指導に力が入り、女優ナツミ(ベレニス・ベジョ)も演技が過激になっていくが…。「アーティスト」の監督が「カメラを止めるな!」のフランスリメイク、ってのは話題。まあ、「アーティスト」サウンドの使い方がトリッキーだから本質は似ているところがあるのかもしれない。基本オリジナルに忠実、いくつかカットされている気もするがちょっと元の記憶が曖昧。オリジナル以上でもないし以下でもないかな。竹原芳子の登場が一番面白かった。フランス人と並ぶと、彼女は特殊メイクかCGにしか見えないのだが。原題Coupezは、カットの意味かな。

https://gaga.ne.jp/cametome/

「X エックス」-X-

タイ・ウェスト監督。1979年、ストリッパーで女優のマキシーン(ミア・ゴス)、マネージャーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)、ブロンド女優のボビー・リン(ブリタニー・スノウ)、ベトナム帰還兵で俳優ジャクソン(スコット・メスカディ)、その恋人で録音係ロレイン(ジェナ・オルテガ)、監督RJ(オーウェン・キャンベル)は新作映画を撮影するために農場を借りる。農場の持ち主ハワード(スティーブン・ユーア)の妻パールは行動が奇怪だったが…。A24の映画でタイ・ウェストが監督、彼らしいスプラッタ多め。評判は悪くない気がしてたが、面白くないじゃーん。個人的にはダメだった。物語が動き始めるまでも遅くてほぼ一時間。残りがひたすらスプラッタだが、それも間延びしていて平凡、新鮮さはまるでない。次回作の前日譚のほうが面白そうだが、まあ今回を観ると期待できないかなあ。

https://happinet-phantom.com/X/

「ビリーバーズ」

城定秀夫監督、山本直樹原作。ニコニコ人生センターの、オペレーター(磯村勇斗)、副議長(北村優衣)、議長(宇野祥平)は無人島で三人の共同生活をしていた。メールで送られる指令を実行しながら、日々、瞑想、夢の報告、テレパシー実験を繰り返す日々だったが、食糧もなくなるころ、ある事件が起きるが…。山本直樹の原作は結構好きで読んでた…が、ラストの覚えがないので連載で読んでいたのだろうな。城定秀夫監督のせいかアダルトなシーン多め、日活ロマンポルノぐらいの比率で多いかもしれない。チープなトコも多い。実写で見てみると、あんまり映画向きなネタじゃないなと思った。生生しすぎて。山本直樹が先生役なのはちょっと笑った。演技下手なのが、リアル感あった。

https://believers-movie2022.com/

「ソー ラブ&サンダー」-Thor: Love and Thunder-

タイカ・ワイティティ監督。サノスとの激闘の後、ソー(クリス・ヘムズワース)はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーたちと宇宙を旅していたが、神殺しのゴア(クリスチャン・ベール)が現れる。新たな王となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、ソーはゴアに苦戦するが、そこにムジョルニアを手にジェーン(ナタリー・ポートマン)が現れる…。もー、マーベルはいいやと思っていたが、ついつい初日に観てしまった。これはダメだなあ、まったくつまらん。子供騙し以下だなあ。ラッセル・クロウがデブなゼウスをやっているとこにクスっときたぐらいだ。ソーはこの路線でずっとやっていくのだろうか。

https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-love-and-thunder.html

「神々の山嶺(いただき)」-Le sommet des dieux-

パトリック・インバート監督、夢枕獏+谷口ジロー原作。ネパール・カトマンズで取材中だった雑誌カメラマンの深町誠(声:堀内賢雄)は、英国人登山家ジョージ・マロリーが1924年6月8日エベレスト登頂した証拠となるカメラと出会い、それは消息不明だった登山家・羽生丈二(声:大塚明夫)へとつながるが…。原作未読、コミック版はかなり好き。フランスでアニメ化と言っても、谷口ジローの絵が動いている感じはなく、かなりフランスで描く東洋人顔。まあその辺はしょうがないか。雪山の描き込み感は凄い。2016年「エベレスト 神々の山嶺」 実写版より、山のシーンはいい気がする。まあ実写には制約があるからしょうがないが。物語としては緊張感を持続しながらの後半の展開は上手い。実写版より物語としては好きかも。

https://longride.jp/kamigami/

「わたしは最悪。」-The Worst Person in the World-

ヨアキム・トリアー監督。ノルウェーオスロ。30歳のユリヤ(レナーテ・レインスベ)は、いまだ自分の道が見つけられずにいた。恋人のアクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)はグラフィックノベル作家として成功するが、ユリヤは紛れ込んだパーティで、アイヴィン(ハーバート・ノードラム)と出会うが…。2021カンヌの女優賞。30歳女性の結婚、出産、仕事、キャリアというあたりの描き方は、世界共通のようでなかなかに興味深い。それをレナーテ・レインスベ、うまく演じている。でも、そこまでだなあ。かなり共感はあるが、物語的にはそれ以上のものがないかな。これは観る人の視点の違いもあるかもしれない。

https://gaga.ne.jp/worstperson/

「リコリス・ピザ」-Licorice Pizza-

ポール・トーマス・アンダーソン監督。1970年代のロサンゼルス郡サンフェルナンド・バレー、子役として活躍するゲイリー・バレンタイン(クーパー・ホフマン)は、卒業写真のアシスタントをしていたアラナ・ケイン(アラナ・ハイム)と出会い、強引に食事に誘う。アラナは女優のオーディションを受け、ジョエル・ワックス(ベニー・サフディ)の市長選のボランティアに参加する。一方、ゲイリーはウォーターベットの販売を始めるが…。1970年代のハリウッド近郊、という当時の雰囲気は面白い。物語的にはまとまりがないのがなんとも残念。実話のエピソードをもとに作っていて、それぞれは面白いのだけどなあ。監督のレックス・ブロウ(トム・ウェイツ)、俳優ジャック・ホールデン(ショーン・ペン)のエピソードや、ジョン・ピーターズ(ブラッドリー・クーパー)のエピソードはなかなか良いのだけど、全体の中でどういう位置にあるのか分からない。内輪では面白いのだろうけど。日本人妻キミコ(安生めぐみ)をめぐっては、人種差別的だと非難されていたが、まあそこまででは無いかなと思った。

https://licorice-pizza.jp/