電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1997-02-02から1日間の記事一覧

「寂しい狩人」

宮部みゆき 新潮文庫。宮部の新しい文庫が出たと思って買って読み始めたら、すぐにハードカバーの時に読んだヤツだと気がついた(^^;)。でも、内容をあまり思い出せなかったので再読。まあ、あまりノリがいいとは言えないかな。古本屋が舞台と言っても、ジョ…

「このアニメがすごい 」別冊宝島293

「新世紀エヴァンゲリオン」を機に、アニメの総括をしたような本。アニメの中としてはまとまっているけど、文化全体の位置としてのアニメを語るにはちょっと浅い。著者たちの力不足でしょう。。

「グリーン・マイル」1

スティーブン・キング。連続小説が無くなった今、薄い文庫本を出して連続にしていこうという意図の一冊目。その経緯についてはキング自身の前書きに詳しいです。そこの部分は面白い。ただ、小説としてはあまり面白くもない。こりゃ、出版社の陰謀としか思え…

「テロリストのパラソル」

藤原伊織 講談社。第40回江戸川乱歩賞受賞。TVドラマになったのを見て、それがかなり面白かった。やっと読んだけど小説も面白い。ハードボイルドの乾いた文体がいい。ただ、最後には血縁が絡んでくるのがいかにも日本人の作家っぽい。ちょうど横溝正史のミス…

「奪取」

真保祐一 講談社。この人の小説は初めて。去年、偽札のクライム・ストーリで面白いのがあると聞いていたので読み始めた。確かに面白い。展開は文体に多少稚拙なところがあるけど、内容がいかにもオタク心をくすぐって楽しめる。スキャナ、プリンタ、コンピュ…

「洗脳されたい!」 マインド・ビジネスの天国と地獄 別冊宝島304

宝島社。「マインド・コントロールの恐怖」を読んでも、日本での具体的エピソードに乏しい。この本は、それを補うものかもしれない。自己開発セミナー、アムウェイ、KKC、ヤマギシ会、船井幸雄等など。しかし、「洗脳されたい」人がこんなに多いのはなぜ?単…

「裏モノの本’97」

三才ブックス。相変わらずしょうもない内容だけど、つい読んでしまうシリーズだなあ、これは。世の中のアヤシイものに(身代わりとして)これだけ突っ込んでくれるのはありがたい限り。ほとんどトホホな内容ばかり。彼氏代行の個人広告、ハムスター養殖で大金…

「江戸を楽しむ」

今野信雄 朝日文庫。江戸についていくつかのポイントで掘り下げる内容。銭湯、賄賂、隠居、四季、ゴミとリサイクル、教育、家事、旅等など。文章的にはちょっと堅いけど、内容はためになる。

「帝都物語」第参番

荒俣宏 角川文庫。神霊篇、魔都篇

「帝都物語」第弐番

荒俣宏 角川文庫。大震災篇

「帝都物語」第壱番

荒俣宏 角川文庫。「帝都物語」再読開始。前のは捨ててしまったかあげてしまったので買いなおす。

「江戸へようこそ」

杉浦日向子 ちくま文庫。江戸モノを読み始める。「大江戸観光案内」と同じ様に、雑学的だけど、こちらは中島梓や高橋克彦との対談もあるし、色々。遊廓のシステムと黄表紙本の解説は詳しくて勉強になった。

「レキシントンの幽霊」

村上春樹。村上春樹のエッセイは、安心して読める。 海外でのエピソードとしては、「やがて悲しき外国語」に似た所がある。

「カウントプラン」

黒川博行 文芸春秋。日本推理作家協会賞の小説。ほとんどが 精神病質を絡ませたミステリーの短編集。「カウントプラン」は面白かったけど、他のはミステリー的にはイマイチ。当然のことながら、「カウントプラン」は「シンプルプラン」のしゃれ。