電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1997-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「食事で治す本 (下)」

ジーン・カーパー 丸元淑生訳 ハルキ文庫。「食べるクスリ」のジーン・カーパーの著書。丸元淑生が訳をやっているのが興味あって読み始めてみる。心臓血管を守る、糖尿病、脳卒中、血栓と病気に対応して書いてある所が面白い。ただ、実行するのは難しい。一…

「告解」- Wild Horses -

ディック・フランシス 早川書房。ディック・フランシスの競馬シリーズは、題名やちょっとした内容からは以前に読んだかどうかをホントに思い出せない。だから、いつも読み始める時に再読ではないかとドキドキするのだけど、これは始めてだった(^^)。主人公が…

「障害者とMacintosh」

小川三紀雄 毎日コミュニケーションズ。ユーザーインターフェースを考える上で、障害者が使うインターフェースのデザインは勉強になる。そういう興味から読み始めた。

「図書館の死体 」- DO UNTO

OTHERS -。ジュフ・アボットハヤカワ文庫アガサ賞、マカヴィティ賞の最優秀処女長編受賞作。「死の蔵書」で、ジョン・ダニングは古書店を舞台に名作を作ったが、これは図書館が舞台。と言っても、ダニング程には本へのこだわりは無い。どちらかというと、死…

「もの食う人びと」

辺見庸 角川文庫。読んだこと無いのだけど、第105回芥川賞の「自動起床装置」の著者。美食という観点では無く、もっと純粋に食というものを通して人間を捉えたルポルタージュ。衝撃的、かつ知的で面白い。食はあくまでも窓口に過ぎない。常に見つめているの…

「スナーク狩り」

宮部みゆき 光文社。数年前読んだのを忘れていて、文庫版を買ってしまった(^^;)。再読。テンポがよくて、これは好き。

「料理に究極なし」

辻静雄 文藝春秋。料理研究家、辻調理師専門学校の創設者、辻静雄の最後のエッセイ集。その他に公園、対談などをまとめたモノ。寄せ集めの感じはありますが、それぞれはそれなりに面白い。個人と料理のかかわり、東西の食文化と文明の比較論、現代フランス料…

「ぼくのソウル白書」

黒田勝弘 徳間文庫。ソウルに留学経験があり、現(?)産経新聞ソウル支局長の黒田勝弘のエッセイ。旅行者ではなく、'70年代からソウルに住み着いた視点は、新鮮で、ある意味でクールな部分がある。大きな歴史の流れの中で今のソウルを捉えている所が勉強になる…

「ロスト・ワールド - ジュラシック・パーク」 - The Lost World:Jurassic Park -

試写会で観ました。原作は詰まらない印象があったのですが、映画は映画なりにまあいいんじゃないでしょうか。原作から、かなり荒っぽい変更の仕方ではありますが。と言うか、まるで違うと思った方がいいかも。登場人物を原作と比較してみると、マルカム博士…

「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」 - The Empire Strikes Back:Special Edition -

1の特別篇より、こっちの方が随分変更があった気がするけど、上映時間で見てみると5分しか伸びてないです。雪原のシーンなんか、なかなか良くなってました。しかし、この続きもの風のラスト・シーン、これから次の「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」まで…

「東京夜曲」

市川準監督の新作。もう市川準は完全に自分のスタイルを確立してしまいました。第二の小津安二郎を目指しているのか、このかたくなスタイルへの固執は興味深いモノがあります。思えば、オムニバスの「ご挨拶」あたりではほとんどでき上がっていたスタイルで…

「セイント」

聖者の名前をかたる変装の名人、孤独な怪盗がヴァル・キルマー演ずるセイント。怪盗としては実に古典的な形。新しいのはPowerBookを駆使して、依頼人とメールのやり取りをする所ぐらいか(^^)。そこに核融合の発明、ヒロインの女性学者が絡む攻防。最初から最…

「鉄塔武蔵野線」

長尾直樹監督、原作は銀林みのるの日本ファンタジーノベル大賞受賞作。長尾直樹の前作、「東京の休日」は実に詰まらなかった。鉄塔をたどって行くと何があるのか…、鉄塔武蔵野線の1号鉄塔を求めて小学生見晴と子分のアキラがチャリンコを駆る。○○の先には何…

「クローンズ」

マイケル・キートン主演。自分の時間を有意義に過そうとクローン人間を作る。そこから生まれる騒動。これは映画としては失敗作だと思う。クローン人間が入り乱れるという一点の面白さだけで、他に設定の練りがまったくない。つまらない。ただし、個人的には…

「THE END OF EVANGELION」

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にTV、前回の劇場版「シト新生」、今回の「THEEND OF EVANGELION」と通して観ると、やはり庵野秀明、最後には逃げているなあという感想を持ちます。すべてを説明する必要も無いし、未知な部分は残っていいん…

「もののけ姫」

導入部から緊張感一杯の展開。最後まで実に面白かった。やはり、宮崎アニメはクオリティが異常に高い。他の追従を許さない感があります。特に今回の、霧、水、雲、霞といった自然描写のうまさと言ったら驚くばかり。ディズニーにも、このアニメでの自然描写…

「学校の怪談3」

学校の怪談は1,2と平山秀幸が監督やっていたけど、今度は「ガメラ」で注目度も高い金子俊介が担当。1はそれなりに好き、2はまるで子供騙しだったけど、3はまあまあ見られるかな。子供騙しという路線はあまり変わってないけど。先生役の西田尚美の演技は新鮮…

「太陽に抱かれて」

女性監督ミーラー・ナーイル、主人公は「いとこのビニー」のマリサ・トメイ。キューバーからフロリダへの難民、米国で暮らすために即席の家族を仕立てる。そこから生まれる愛憎とドラマ。ラテン系のノリで、ちょっと大雑把な感じ。もうちょっとドラマとして…

「ウェルカム・ドールハウス」

1996年のサンダンス映画祭国際批評家連盟賞受賞作。トッド・ソロンズ監督。ブス、レズ、バカと、学校全体からいじめにあって、家族からも見放され、確かに容姿も性格も悪い主人公の中学生(^^;)。友達は近所の小学生だけ。監督の視点は、主人公に愛情を注ぐで…

「うなぎ」

なんでこれでカンヌのパルムドール?という印象を受ける人が多いと思うけど、私も同じ。いい所は、今村昌平監督も俳優も実に力を抜いてのびのびしている所。それだけに、緊張感を感じないし、物足りなさもある。話としても面白いし、役所広司、清水美砂も悪…