電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-01-02から1日間の記事一覧

「CURE」

黒沢清 徳間文庫。映画「CURE」の監督自身による原作(ノベライズ?)。結局、内容的には映画とまるで同じだった。間宮の生い立ちや、富山山中、プロローグの部分が多く書き込まれているぐらい。でも、映画ではちょっと不満足だった人はその辺ぐらいは立読みす…

「防壁」

真保裕一 講談社。警視庁警護課員(SP)、海上保安庁特殊救難隊、陸上自衛隊不発弾処理隊、消防士の活躍を描く、4本の短編集。「防壁」「相棒」「昔日」「余炎」。このアクションバンド的な、ちょっとオタクっぽい、職業の選び方がいかにも真保裕一。でも、話…

「渥美清 わがフーテン人生」

サンデー毎日編集部編 毎日新聞社。1976年新年号からサンデー毎日に連載した17回連載した、聞き書きを一冊にまとめたもの。渥美清としての唯一の自伝であり、興味深い。戦時中から、終戦直後の上野で不良少年時代、フランス座、結核での闘病時代、TVから寅へ…

「心の昏き川」下 - Dark River Of The Heart -

ディーン・クーンツ、文春文庫

「心の昏き川」上 - Dark River Of The Heart -

ディーン・クーンツ、文春文庫。クーンツは、アカデミー出版から超訳(^^;)で出た「インティシティ」は、内容はともかく、訳が嫌いだったけど、これよかった。謎の男が謎の女と出会って、謎の団体に追われるという謎だらけのよく判らないストーリで引っ張って…

「電子透かし」マルチメディア時代の暗号システム

井上彰 丸山学芸図書。電子透かし、あるいはデジタル・ウォーターマークなどと呼ばれる技術について、あまりまとめた本は無いがこれが最初の一冊かな。まあ、技術的な事も書いてあるけど、基本は何も判らない人に解説してある程度。基礎をつかむにはいい本だ…

「小説家になる!」

中条省平 メタローグ。著者の事はまるで知らないのだけど、「日本初の創作学校CSW(クリエイティヴ・ライティングスクール)の教師で、その講義をまとめたものらしい。小説というモノがどういう風に成り立つか、小説家はいかに考えストーリをくみ上げていくか…

「ライカ通の本」

円谷円 小学館文庫。まあ、ともかくライカの本。M3を手に入れてから、魅力に引き込まれた著者が、その魅力を語るのだけど、カタログデータ的にも役に立つ。話は、ライカの生みの親、オスカー・バルナックから始まり、ヌルライカ、A型…と歴史通りに展開してい…

「じゃマール「その後」大追跡!」

じゃマール追跡グループ編 ワニブックス。自慢じゃないけど、「じゃマール」は創刊から着目していて、その着目点の斬新さにずっとウオッチングを続けていたんだけど、最近は飽きて読んでない。この本は、題名通りに、「じゃマール」掲載後にどうなったかを追…

「女たちよ!」

伊丹十三 文春文庫。伊丹追悼の意味で、遥か昔に読んだこの一冊を選んで再読。今、読んでみると、この当時のエッセイって今時のエッセイとまるで違う。現在、エッセイと言えば、トホホもの全盛時代だと思うけど、この「女たちよ!」の大上段に構えて、押しつ…

文庫版「メタルカラーの時代」1

山根一眞 小学館文庫。システム手帳が流行ったあたりから、山根一眞は面白いと思っているんだけど、考えてみると1986年「変体少女文字の研究」以来は「スーパー仕事術」シリーズ以外は読んだ事無い気がする。この「メタルカラーの時代」文庫本版は、ハードカ…

「辻留・料理のコツ」

辻嘉一 中公文庫。辻留の辻嘉一の料理の本。ホントにコツ的な事が細かくて面白い。しかし、基本的には主婦に向けて書かれているので実用的。

「合衆国崩壊」4- Executive Orders - Tom Clancy

トム・クランシー、新潮文庫

「合衆国崩壊」3- Executive Orders - Tom Clancy

トム・クランシー、新潮文庫

「合衆国崩壊」2- Executive Orders - Tom Clancy

トム・クランシー、新潮文庫

「合衆国崩壊」1- Executive Orders - Tom Clancy

トム・クランシー、新潮文庫。さすがに文庫本で2300ページ近い量というのを読むの大変。もっと短くてもいいとは思うのだけど、トム・クランシーらしいオタクな書き込み方が面白いので、一気に読んでしまう。ついに大統領になったジャク・ライアンが政治の再…

「もものかんづめ」

さくらももこ 集英社。面白かった。しかし、「メルヘン翁」に出てくるクールな視点が怖い。「コントロール・ドラマ」の中で、さくらももこの事をアダルトチルドレンだと評した信田さよ子はこのエッセイを読んで書いたのだと思う。

「さるのこしかけ」

さくらももこ 集英社。ここの所読んだ、さくらももこの中では一番だったし、笑えるというのなら最近のエッセイの中ではダントツだった。余りに笑えるので通勤中には読めなかった(^^;)。旅行関係もよかったけど、インド旅行に出てきた案内人、真面目なキャラ…

「氷舞 新宿鮫VI」

大沢有昌 カッパ・ノベルス。新宿鮫の第4作目。新宿のホテルでの殺しが、CIAの工作員だという事から昔の事件へと遡っていく。裏にいる公安上層部、政治家などの絡みや、警視庁と公安との軋轢など、関係は複雑だけど、話は一気に展開し、テンポもよく迫力が…