電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ドイツカメラの本」

佐貫亦男 小学館文庫。ドイツのカメラと言えば、ライカ、コンタックス、ローライを思い浮かべるが、この本に出てくるのは昭和初期、第二次世界大戦前のドイツカメラの全盛時代。あんまり知っている機種が無い(^^;)。スーパーシックス(スーパーイコンタ6x6)、…

「アジア・キッチン旅行」

高崎篤 徳間文庫。香港旅行の行きの飛行機の中で読む。旅好き、アジア好き、料理好き、市場好きの著者には、まったく同じ趣味を感じる。しかし、この著者のやる事はもっと進んでいた。現地の市場で食材を買って、現地で料理しようと試みる。その苦労と成功の…

「大江戸神仙伝」

石川英輔 講談社文庫。香港旅行の途中で読む。これは香港新空港のカフェテリアの中でPowerBook2400に向かって書いている。「雑学大江戸庶民事情」などの石川英輔のSF(?)小説。江戸にタイムスリップした男がどのように生きていくのかと言ったシミュレーション…

「雑学 大江戸庶民事情」

石川英輔 講談社文庫。江戸という時代を、庶民の色々な視点から描き出している。その内容は多岐にわたり、まさに雑学集と言える。地位では武士から魚屋、女性の地位、長屋、裏長屋、時間について、暖房、照明、教育、水道、端、歓楽街、芝居、花見、良好など…

「2050年は江戸時代 衝撃のシミュレーション」

石川英輔 講談社文庫。江戸関係の著作が多い石川英輔のSF小説。半分はエッセイ的。21世紀、日本は物質文明の行き詰まりから省エネルギー、省リサイクルに徹した社会への転換を図る。そこは、江戸時代と同様な完全な自給自足の社会…というシミュレーション小…

「旅ときどき沈没」

蔵前仁一 講談社文庫。「ゴーゴー・インド」「ゴーゴー・アジア」の著者。沈没とは、旅先でそこが気に入り動けなくなる事を言う。まあ、主には旅先で会うヘンな人たちとのヘンな経験を集めたエッセイ。一つは2頁程度と長くない。誰彼なくサインを集めるイン…

「幸福な朝食」

乃南アサ 新潮文庫。「6月19日の花嫁」のついでに読む。日本推理サスペンス大賞の第一回優秀作でデビュー作。こちらの方がずっと面白い。美貌を持った少女が、自分そっくりな歌手のデビューにより芸能界での成功の道を閉ざされる。その後人形使いとして働く…

「6月19日の花嫁」

乃南アサ 新潮文庫。映画「6月19日の花嫁」の原作という事で読みはじめる。乃南アサの本は初めてだと思う。小説としてはサスペンスものとして読んでしまうだろうが、映画との比較という事であんまり何も考えずに気軽に読んだので、まあ、面白かった。失われ…

「社会言語学入門」 生きた言葉のおもしろさにせまる

東照二著 研究者出版。言語学の中でも社会言語学が中心で面白かった。退屈な部分が多い言語学でも、社会言語学は生きた部分にスポットをあてているので楽しく読めた。

「ことばの科学」 単語の形成と機能

Gorge A. Miller著、東京科学同人。NHK教育の言語学の番組を見ていて、言語学に興味が突然出てきて、読み始める。言語学広く一般を扱っていて、面白い。入門的な話題から社会言語学まで、広く、ある程度深く扱っている。言語学について最初に読むにはいい本…

「注文の多い言語学」

千野栄一著 大修館書店。言語学に関するさまざまな話題。エッセイ風。言語学と言っても、翻訳の視点に立っているものが多くてあまり面白くなかった。

「ミスター・マーダー」下 -Mr. Murder -

ディーン・クーンツ、文春文庫

「ミスター・マーダー」上 -Mr. Murder -

ディーン・クーンツ、文春文庫。クーンツの新作。後書きには'93「心の昏き川」'96「インテンシティ」の頃とは違って、クーンツは変わった、とある。この作品では登場人物として小説家を使い、自分自身のメタフィクションとする、今までにない挑戦を果たし、…

「F 落第生」

鷺沢萌 角川文庫。映画「F」の原作、だと思って買って読んで見るが…確かに帯にも"映画「F(エフ)」3月14日(土)全国松竹洋画系にてロードショー!とか"書いてあるけど…。内容は、人生からちょっと外れた落第生の女の子の物語。短編が7作。それぞれ、結構味…

「大いなる遺産」- Great Expectations -

アルフォンソ・キュアロン監督。イーサン・ホーク、グウィネス・バルトロウ、ロバート・デ・ニーロ。期待はしてなかっただけに、楽しめた。17世紀を舞台にするディケンズの原作を現代に移しただけでなく、随分と設定を変えている。ディケンズ的な単純さをよ…

「コレクター」- Kiss The Girls -

ゲイリー・フレダー監督、モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケリー・エルウェス。1965年の「コレクター」のリメイクとは言えないが、また面白さを持っていた。結果的に楽しめた。モーガン・フリーマンの犯罪心理学者が、理屈っぽくならずにさら…

「レインメーカー」 - The Rainmaker -

面白かった。法廷映画100%であるが、裁判特有の退屈さは微塵もなかった。フランシス・フォード・コッポラ監督脚本製作。ジョン・グリシャム原作、主演は「グッド・ウィル・ハンディング」のマット・ディイモン、クレア・デーンズ。いかにもグリシャムなスト…

「ライアー」 - Liar -

ジョナス・ペイト/ジョシュ・ペイト監督脚本、ティム・ロス、クリス・ペン、M・ルーカー。娼婦の殺人容疑を受けた富豪の男、心理学専門家の刑事、たたき上げの刑事。嘘発見機による取り調べを軸にした、この三人による密室劇がメイン。タイトル通り、それぞ…

「初恋」

ラッパー出身のエリック・コットの監督、脚本。ウォン・カーウァイ製作、クリストファー・ドイル撮影。金城武、カレン・モク、リー・ウェイウェイ。二つのドラマ(?)を交錯させ、その監督自身が語り役になるという構成が斬新だけど、最初はまったく意味が判ら…

「ディープ・インパクト」 - Deep Impact -

ミミ・レダー監督、スティーブン・スピルバーグ製作、ロバート・デュバル、ティア・レオーニ、イライジャ・ウッド、モーガン・フリーマン。地味ながら結構面白かった。前作の「ピースメーカ」と同じに、ミミ・レダーの社会派っぽい味付けが上手くいっている…

「ズッコケ三人組 怪盗X物語」

鹿島勤監督、那須正幹原作。「新生トイレの花子さん」の併映だからついでに観たけど、まるで時間の無駄だった。「グーニーズ」のパロディのような映画。脚本にも手抜きが目立つ。一体、何がポイントだったのか判らない。親子関係の問題は中途半端だったし。…

「新生トイレの花子さん」

映画「リング」の高橋洋が脚本を担当しているので観にいったが…これは凄い、怖かった。監督は堤幸彦、前田愛、浜丘麻矢、大村彩子、高島礼子。'95年の「トイレの花子さん」の続編ではないけど、姉妹編。ストーリにはつながりはないけど、前田愛は中学一年生…

「不夜城」

李志毅(リー・チーガイ)監督、馳星周原作、金城武、山本未来、椎名桔平、郎雄(ラン・シャン)。原作の複雑な人間関係、パワー・バランスを描けているとは思えないけど、個人的には面白かった。逆に複雑な所はすべてはしょって、説明ばかりにならずにエンター…

「ソウル・フード」 - Soul Food -

ジョージ・ティルマンJr監督脚本。全体には平凡ではあるけど、観終わってみると結構面白かった。ビック・ママと呼ばれる祖母を中心とした一家。ビック・ママによる日曜のディナーを中心に一家がまとまっていたが、三人娘の仲の悪さが露呈していく。ビック・…

「ガタカ」- GATTACA - ☆

面白かった。今年の個人ベストテンには入りそう。アンドリュー・ニコル監督脚本。イーサン・ホーク、ユマ・サーマン。今時の真っ当なSF映画。SFものと言えば、金をかけてSFXを入れるのがまるでSF映画の必須条件という世の中だけど、この映画はまるで違う。科…

「アンドロメディア」

監督三池崇史、SPEEDの島袋寛子、上原多香子、今井絵里子、新垣仁絵、原田健二、DA PUMP、竹中直人、クリストファー・ドイル。監督の三池崇史と言えば、「中国の鳥人」、「岸和田少年愚連隊血煙り純情篇」。荒削りながら、結構面白かったので期待していたの…

「GODZILLA/ゴジラ」- Godzilla -

監督脚本製作はローランド・エミリッヒ、主演はマシュー・ブロデリック、ジャン・レノ、ハンク・アザリア。そもそも、まるで期待してなかっただけに、そこそこは楽しめた。「インデペンデンス・デイ」のエミリッヒ。何しろハリウッドの詐欺師、マリオ・カサ…

「悪魔の憐れむ歌」- Fallen -

グレゴリー・ホブリット監督、デンゼル・ワシントン。一言で言えば、現代の悪魔モノ。死刑囚が処刑後に蘇るという設定は、映画でもいくつか使われているので、新鮮な感じはしかなかった。しかし、接触で悪魔が人から人へ移っていく設定はちょっと新しい。余…

「普通じゃない」 - A Life Less Ordinary -

「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督。ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス、ホリー・ハンター。掃除夫をクビになったロバートが社長令嬢のセリーンをひょんな事から誘拐する事になる。その二人の様を描くラブコメなんだけど…。ポップな感…

「L.A.コンフィデンシャル」 - L.A.Confidential -

エルロイの原作の初映画化であること、そしてケビン・スペイシー、キム・ベイシンガーの役者たち、とくに予告編に出てくるキム・ベイシンガーの美しさに魅了されて楽しみにしていた。ストーリもそこそこに面白いし、役者もそれほど悪くないんだけど、なんか…