1999-03-02から1日間の記事一覧
シーア・コルボーン、ダイアン・ダマノスキ、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ、翔泳社。環境ホルモンで話題になった一冊。漠然としてしか判って居なかった知識が体系だって読めてよかった。合成化学物質の大量に生産し散まいてきた、いや今だに散まき続け…
ジーナ・コラータ、アスキー出版局。1996年7月5日午後5時、スコットランドのロスリン研究所で、52歳の発生学者イアン・ウィルムットによってクローンの羊ドリーが生まれた。表題から、ドリーについての物語が中心と思っていたが、実際はクローンの基礎であ…
板東眞砂子、角川文庫。映画「死国」の原作。映画よりは原作の方が面白かった。20年ぶりに故郷の高知、矢狗村に帰った比奈子が主人公。幼なじみの莎代里が18年前に事故死していた事を知るが、莎代里の母は娘を生き返らせようとしていた。さらに初恋の文也と…
中井拓志 角川ホラー文庫。97年第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。バイオ・ホラーのジャンルに分類されるだろうけど、サイエンス色は薄い。感染すると右腕だけが抜け落ちて、生き物の様に活動するレフトハンド・ウィルス(LHV)。まあ、この設定だけ斬新で…
高村薫 毎日新聞社。
高村薫、毎日新聞社。サンデー毎日に1995年6月~1997年10月まで連載した作品。去年は単行本化されてベストセラーになっていたけど、やっと読む。簡単に言えば、「グリコ・森永事件」をベースに架空の会社、日之出麦酒に置き換えた犯罪小説。前半は犯人側を描…
真保裕一。講談社文庫。「奪取」以来、真保裕一はお気に入り。オタクなネタものの作家だと思っていたけど、最近は、どんどんと一般小説に進み、また文章力もついてきいていて驚く。一部のジャンルにはまってしまう日本の作家の中では非常に珍しいだと思う。…
梅原克文 角川ホラー文庫。
梅原克文、角川ホラー文庫。「リング」、「らせん」、「十三番目の人格<ペルソナ> -ISOLA-」、「黒い家」などなど、最近は角川ホラー文庫が結構面白いなと思っていた。「二重螺旋の悪魔」もバイオものだし、勢いで読んでしまったが…これは失敗。バイオものな…
林巧、講談社文庫。林巧の本は多分、初めて。台北の萬華のストリップ劇場の老人を初め、台北、香港、マカオでのさまざまな出会いの話…って、大抵の旅行エッセイはそういう話だっけど(^^;)。他の人よりイマイチ面白く感じないのだけど、多分、旅というものの…
後藤道夫 講談社ブルーバックス。長い間ベストセラーの10位ぐらいに入っていて、気になっていたので読んでみる。タイトル通りの化学手品。最近は珍しいかもしれないけど、古くは「学研の科学」なんかでよく見たネタで、自分としてはそれほど新鮮さは無かった…
ディーン・R・クーンツ、創元推理文庫。「狂った追走」の改題。車でフィラデルフィアからサンフランシスコに向かう、商業デザイナーのアレックス・ドイルと、11歳の義理のマセた弟のコリン。そして二人を追う、黒いヴァンの謎の男。スピルバーグの「激突」を…
ディーン・R・クーンツ、創元推理文庫、菊池光訳。1976年「もう一つの最終レース」(ごま書房)の改題、文庫本化。クーンツの競馬ミステリー。競馬ミステリと言えば、ディック・フランシスしか思いつかなかったけど、あのクーンツが競馬ミステリを書いていたと…
ジョン・L・キャスティ、新潮出版。著者はサンタフェ研究所のジョン・L・キャスティ。世界の知を代表する5人、物理学者のC・P・スノウ、哲学者ヴィトゲンシュタイン、遺伝子学者ホールデイン、ノーベル物理学賞のシュレディンガー、数学者のチューリング。1…
ギル・アメリオ、ソフトバンク。ギル・アメリオがアップルの再建を目指しCEOになり、やがてジョブスに追い出されるまで物語。アメリオについては、好きな所も悪い所もあると思うけど、まあ、読んでみても同じ様な印象。数々のプロジェクトが消えていく様は同…
鈴木光司、角川書店。「空に浮かぶ棺桶」「レモンハート」「ハッピー・バースデイ」の三部からなる。最初の「空に浮かぶ棺桶」は初出は新潮社「七つの怖い扉」の中の一作で、もともとは独立した中編。それぞれ、「らせん」の舞、「リング」の貞子、「ループ…