電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2000-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「来て見てトルコ」

凱風社 小林けい。一月のトルコの自由旅行の経験をまとめた本。トルコに行ってみて感じたけど、自由旅行では一ヶ月でも回るのがやっと。やはり、著者もハードだったと書いている。結構うまくまとまっているし、絵が多いので読みやすい。あんまり、たいへんな…

「コンスタンティノープルの陥落」

塩野七生 新潮文庫。1452年、東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを攻撃するオスマン・トルコ皇帝マホメッド二世。キリスト教世界とイスラム世界との覇権争い、そして歴史の大きなターニングポイントとなった戦いをリアルに描く。これもトルコへの旅行…

「李歐」

高村薫 講談社文庫。1992年3月に刊行された「我が手に拳銃を」を下書きにした書き下ろし。バイト先のナイトクラブで美貌の殺し屋「李歐」に出会った吉田一彰、そこから変わる人生…というストーリなんだけど、どうもその出会いとか二人の関係とか、好きになれ…

「ハゲハゲライフ」

文)相馬公平、絵)湯村輝彦。ハゲ暦25年の著者による明るいハゲライフの絵本(?)。立ち読みでも5分で読める。

「ナスレッディン・ホジャ」

アルパイ・カバジャル NET-BOOKS。トルコの首都アンカラにも銅像があったが、ホジャはトルコで有名な人らしい。暴君ティムールの時代の思想家(?)の小話集。ガイドは「トルコの一休さん」と言っていたけど、この本を読むと、トンチというよりは、結構間抜けな…

「ハンニバル」下

トマス・ハリス 高見浩訳 新潮文庫。- Hannibal - Thomas Harris

「ハンニバル」上

トマス・ハリス 高見浩訳 新潮文庫。- Hannibal - Thomas Harris舞台は「羊たちの沈黙」より7年後、ハンニバル・レクターに復讐の罠をかけようと狙う富豪マイスン・ヴァージャー、その魔手はフィレンツェのレクターまで伸びてくる、その対決に巻き込まれてい…

「イスタンブール」☆

陳舜臣 文春文庫。面白かった。トルコに旅行に行って、イスタンブールには13日間いたが、その間に読めばもっと面白かったと思うと残念。リアリティを持って読めたと思う。1600年の長い歴史の中で、ある時代の人に焦点を当てていると、イスタンブールの街に昔…

「アンドリューNDR114」

アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ 創元SF文庫。- The Positronic Man - Isac Asimov & Robert Silverbergアシモフの中編「バンセンテニアル・マン」(「聖者の行進」に収録)の長篇版。マーティン家にやってきた家政ロボットNDR114、アンドリ…

「フランス映画旅行」

池波正太郎 新潮文庫。池波正太郎と言えば、本業の時代小説以外のエッセイでは、フランス映画と食べ物ばかり。これはフランスの地を訪れて、フランス映画について語る形式。特にジャン・ギャバンの話が多い。モンマルトルでギャバンの青春時代を思い、ギャバ…

「ベトナムで見つけた」

杉浦さやか 詳伝社黄金文庫。高円寺の「WC'WD」という雑貨屋の買い付けと休暇を兼ねたベトナム旅行の話。ハノイ、ホイアン、ニャチャン、ホーチミン、カントーを訪れる。当然、雑貨関係の話題は豊富で、ベトナムでの買い物ポイントも多く紹介されているので…

「囚人同盟」 ☆- The Getbacks of Mother Superior - Dennis Lehman。

デニス・リーマン 光文社文庫「'99このミス」の第10位だったので読んだのだが…これは傑作。まずは著者自身のプロフィールが凄い。武装強盗3件他で刑期53年、現在服役中の作家である。ストーリも刑務所の中。ワシントン州のマクニール刑務所、3J5房にやってき…

「ガラパゴス」 - Galapagos-

アイマックス・シアターにおける3D映画。ガラパゴス諸島のゾウガメ、イグアナ、アシカ、シュモクザメなどなどの映像。また潜水艦での海底の調査など。確かに映像は奇麗なんだけど、40分間の3D映像はかなりつらい。おまけに深海の映像になると、どっと眠たく…

「ロミオ・マスト・ダイ」 - Romeo Must Die -

アンジェイ・バートコウィアク監督、ジェット・リー、アリーヤ、アイザック・ワシントン。ジェット・リーというよりは、リー・リンチェ(李連杰)という方が今だしっくりくるのだけど、ハリウッドにおいては、「リーサル・ウェポン4」ですでに魅力的な悪役とし…

「ピンチランナー」

那須博之監督、中澤裕子、阿部なつみ、飯田香織、保田圭、矢口真里、市川沙耶香織、後藤真希。「モーニング娘。」のプロモーションビデオにしても、もうちょっとマシに作れたんじゃないだろうか。面白くないとは予想していたが、那須博之監督は「ビーバップ…

「花火降る夏」 - 去年煙花特別多 -

フルーツ・チャン監督脚本、トニー・ホー、サム・リー、ジョー・クーク。1997年の香港返還直前、軍の解散により職を失ったガーインは、香港黒社会に身を置く弟シュンのツテでヤクザの運転手になる。身の置き場のない男は、やがて強盗の計画を持ちかけられる……

「007/ロシアより愛をこめて」- From Russia with Love - (ビデオ)

テレンス・ヤング監督、ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ロバート・ショウ、ロッテ・レーニア。TVも入れてこの映画は5回以上は観ていると思う。この映画のロケの話をトルコ旅行のイスタンブールでよく聞いたので急に確認したくなった。見直してみて…

「川のながれのように」

秋元康監督脚本、森光子、田中邦衛、大滝秀治、谷敬、いかりや長介、久我美子、滝沢秀明。美空ひばりの同名曲をモチーフにした映画。漁村に引っ越してきた小説家の百合子。最初は地元の老人たちの強い反発を受けてしまう…部分的にいいところはあるが、全体で…

「アメリカン・ビューティー」 - American Beauty -

サム・メンデス監督、アラン・ボール脚本、ケビン・スペイシー、アネット・ベニング、ソーラ・バーチ、ウェス・ベントレー、ミーナ・スバーリ、クリス・クーパー。第72回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5冠に輝いた作品。一…

「アナザヘヴン」

飯田譲二監督脚本、江口洋介、市川実和子、原田芳雄、江本明、松本泰子、柏原崇。なんか、しょうもない映画だった。期待はしてなかったけど、ここまで詰まらないとは思ってなかった。TVの方はまるで観てないのだけど。連続猟奇殺人事件、謎の犯人とありきた…

「どら平太」 ☆

市川崑監督、四騎の会(黒沢明/市川崑/木下啓介/小林正樹)脚本、役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎、菅原文太,石倉三郎、石橋蓮司。期待はしてなかったのだけど、結構面白かった。ある小藩に"どら平太"の異名を持つ新任の町奉行がやってくる。この…

「イグジステンズ」 - Existenz -

デビッド・クローネンバーグ監督製作脚本、ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー。ゲームデザイナーのアリグラ・ゲラー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、「イグジステンズ」という体感ゲームを開発するが、仮想現実に反感を持つテロリスト集…

「アンドリューNDR114」- Bicentennial Man -

クリス・コロンバス監督製作、アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ原作、ロビン・ウィリアムス、エンベス・デイビッツ。もともとはアシモフの中編である「バイセンテニアル・マン」(「聖者の行進」に収録)を、ロバート・シルヴァーバーグが長編…

「ザ・ビーチ」 - The Beach -

ダニー・ボイル監督、レオナルド・ディカプリオ、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ティルダ・スウィントン。基本的に楽園モノ。"楽園を維持するために必要な犠牲"という基本的なテーマは面白いのだけど、それが上手く描けているとは思えない。展開もありきたり…

「グリーンマイル」 - The Green Mile -☆

フランク・ダラボン監督脚本製作、スティーブン・キング原作、トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン。面白かった。原作もなかなかの名作だと思うが、時間をたっぷり使って面白い小説を面白い映画にしている。映画化としては見事な仕事。現在の部分…