2001-03-02から1日間の記事一覧
北尾トロ 風塵社。溜まりにたまった本をどうにかするためにオンライン古本屋を開く事になった著者の奮戦記。本に対する愛情や暗中模索で店を作って行く様は、素直に読んでいて面白いし、実行力には関心する。読んでいると、なんか買ってあげなきゃ、という気…
坂東眞砂子 角川文庫。坂東眞砂子のエッセイ。恐怖小説を書くと身の回りで奇怪な事が起きる…という「身辺怪記」が表題になっているが、別に恐怖体験をまとめたエッセイでもない。執筆における調査の、旅行、もっと生活の身の回りの小さな出来事などの様々な…
文藝春秋 谷崎光。本木克英監督、小林聡美主演の映画「てなもんや商社」の原作。エピソードは映画とは同じで無いが、会社の萬福中国貿易株式会社、上司の華僑の王課長、主人公の光などの設定はほとんど同じ。中国でのトラブル、酒の付き合い、自分の間違いを…
荒俣宏訳解説、大橋悦子共訳 小学館。離婚問題から逃れるために東洋旅行に出たリチャード・ゴードン(1858-1918)。明治後期に日本を訪れた英国人博物学者の探訪記。没後90年を経て孫の手によって発見された絵入り、写真入り全八巻の日記を翻訳したもの。明治…
左巻健男編著 東京書籍。科学者の色々なエピソードを集めたもの。様々なエピソードはそれぞれ面白いけど、中途半端。自説に固執して脚気の治療を誤り多数の犠牲者を出した森鴎外、エジソン、ジェンナーなど有名所から、青色発光ダイオードの中村修二なんて最…
野沢尚 講談社。一家惨殺事件の遺族秋葉泰子、犯人の娘である都築未歩。不幸な事件のその後、交錯する二人の運命…。事件の発端からの書き込みの上手さには舌を巻いた。また上申書で明らかになる加害者の意識。被害者遺族への感情移入から、一気に加害者への…
ベン・ライス天海弘美訳アーティスト・ハウス英国作家ペン・ライスのデビュー作。舞台はオーストラリア、オパール採掘のメッカであるライトニング・リッジ。ケリーアンという8才の少女。彼女だけに見える二人の友達はポビーとディンガン。ケリーアンの兄の…
スティーブン・キング 白石朗訳 新潮社
スティーブン・キング 白石朗訳 新潮社ブラム・ストーカ賞最優秀長編賞受賞作。発表は1998年で、1999年のキングの自動車事故の前の作品メイン州デリーのベストセラー作家マイク・ヌーナンが主人公。妻の突然の死の後、深刻なスランプに陥り、奇怪な悪夢を繰…
ディーン・クーンツ細美遥子訳 創元推理文庫1978年に書かれた、リー・ニコルズ名義で発表された作品。京都でジャズ・クラブを経営し店でも歌手として人気があるジョアンナは、鋼鉄の手の男に襲われる悪夢に悩む。京都旅行中の私立探偵アレックスは、偶然ジョ…
飯田譲二/梓河人 角川ホラー文庫。映画「アナザヘブン」の原作、というかノベライズなのか。映画そのままで特に目新しさも無い。ビジュアルの感覚も一緒。文章がイマイチかなあ。上巻でいやになって、とりあえず下巻は保留。
リチャード・ドーキンス 日高敏隆/岸由ニ/羽田節子/垂水雄二訳 紀伊國屋書店10年ぐらい前に8割ぐらいは読んだ事あるのだけど、今回は全部読んでみようと思い図書館で借りる。ノンフィクションなんだけどSF的な内容と思った印象は前回と変わらず。今では、利…