電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2001-08-02から1日間の記事一覧

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」- Harry Potter and the Prisoner of Azkaban -

J.K.ローリング 松岡祐子訳 静山社「賢者の石」、「秘密の部屋」に続くシリーズ第三巻。ハリーの命を狙いアズカバン要塞監獄を脱獄したシリウス・ブラックの危機が話の中心。「闇の魔術に対する防衛術」の新任教師リーマン・ルーペン、「占い学」の教師シビ…

「フランドルの呪絵」- La tabla de Flandes - Arturo Perez-Reverte

アルトゥーロ・ペレス・レベルテ 佐宗鈴夫訳 集英社原書はスペイン語だが、これはフランス語訳。著者はテロ、密輸、国際紛争などが専門のTVジャーナリスト。本書が3作目で世界的なベストセラーになったとか。修復家のフリアは、画廊の女性経営者メンチェ・ロ…

「マネー・メーカーズ」下- The Money Makers - Harry Bingham

ハリー・ビリガム 山本光伸訳 産業編集センター

「マネー・メーカーズ」上 ☆- The Money Makers - Harry Bingham

ハリー・ビリガム 山本光伸訳 産業編集センター事故死した億万長者のバーナードの遺言状は、三年後のこの日までに100万ポンドを稼いだものに全財産を与えるというもの。病身の母を末の妹ジョセフィンにおしつけ、長男ジョージは家具メーカーに、次男ザックは…

「一冊で世界地理と日本地理をのみこむ本」

目崎茂和監修 東京書籍。監修の目崎茂和の専門は、地理学、環境学、珊瑚礁学など。「5日でわかる世界歴史」のような本当に一冊で地理の概要を理解できるような内容を期待していたが、まったくの雑学の集合。プレートテクニクス、フィヨルド、海流、気象など…

「ぼくたちが大人になれない、12の理由」☆- New Year’s Day - Ralph Brown

ラルフ・ブラウン 金原瑞人訳 角川書店映画「ニュー・イヤーズ・デイ-約束の日」の脚本家によるノベライズ。ノベライズではあるけれど、小説として非常に完成度が高い。知らずに読んだので、これがノベライズとは思わなかった。著者は、「エイリアン3」、「…

「アジアン・リゾートに快楽中毒」

島村麻里 講談社。アジアのリゾートに関するエッセイ。情報的に役に立ったり、視点が面白かったりはしないのだけど、"んー、そうそう"と頷く所が多数有る。円高時期からの旅行へののめり込み方は、同時代的な共感を感じるし。いかにも海外通という感じの言葉…

「ファインマンさん最後の冒険」

ラルフ・レイトン 大貫昌子訳 岩波書店。「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は大好きだった。シリーズ最後のこの本は出てから10年ずっと読んでいなかったが、やっと読了。著者がリチャード・ファインマンの家で食事をしている時の話が発端。美しい切手を…

「東南アジア四次元日記」

宮田珠己 文春文庫。旅行しまくりたいと会社を辞めた著者。時間的には「旅の理不尽」の後の話。旅の予算40万円、半年ぐらいで香港からベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポールを回る。旅行の参考書と言えば、「旅の理不尽…

「最終審判の日」- The Last Day - Glenn Kleier

グレン・クライアー 内田晶之訳 徳間書店1999年のクリスマス、イスラエルに流星が降り、軍の秘密のバイオテクノロジー研究所が破壊される。2000年が到来した瞬間、聖地エルサレムで大地震に見舞われる、不思議な能力を持つ娘ジーザが奇跡を起こしていく。そ…

「アジアリゾートに暮らす」

下川祐治 双葉社。副題「家族4人が月30万以内で過ごすアジア・リゾート案内」通りの内容。下川夫婦と子供二人がバリ島で一月30万以下で暮らす体験記。一月の前半はサヌールのオーキッド・ヴィラ、三棟だけの一戸建て。後半はヌサ・ドゥアの丘の上のクラリオ…

「アイスバウンド」- Icebound - Dean Koontz

ディーン・クーンツ 内田晶之訳 文春文庫宣伝にあるように、"マクリーンに捧げた冒険サスペンス小説"という言葉がぴったり。水飢餓対策のために氷山を曳航して使うという作戦、津波、嵐、氷山は勝手に漂流、さらに時限装置が動き始めたダイナマイト、正体が…