電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2002-09-02から1日間の記事一覧

「考えるものたち-MITメディア・ラボが描く未来」- When Things Start to Think - Neil Gershenfeld

ニール・ガーシェンフェルド 中俣真知子訳 毎日新聞社MITメディアラボの目指すものを解説。内容的には「ビーイング・デジタル」の方が面白いけど、実際のプロジェクトの例が上がっていて、具体的に理解しやすい。カオス理論、エージェント、ニューラルネット…

「ロボットにつけるクスリ- 誤解だらけのコンピュータサイエンス」

星野力 アスキー出版局。人工知能、ロボットなどの話題。世間の誤解を解く形で判りやすく説明しているが、その内容は結構難しいものでフレーム問題、記号化と記号着地、ゲーム理論など。SFの話題を多くいれながら、面白くしているのでSFマニアとしてはなかな…

「図説映像トリック 遊びの百科全集」

広瀬秀雄、矢牧健太郎 河出書房新社。雑学的でまとまりが無いが、興味がある分野なのですごく面白い。マジック・ランターン、ファンタスマゴリア、ワヤン(ジャワの影絵)、カメラ・オブスクラ、江戸時代の写し絵(幻灯機)など写真以前の技術、また写真術の発明…

「エア・ハンター-相続人を探せ」- The Heir Hunter - Chris Larsgaard

クリス・ラースガード 雨宮泰訳 集英社エア・ハンターとは相続人探し屋。身寄りが無い人が資産を残して死んだ時、遠縁の親族を探しだし、遺産から歩合で報酬を受ける仕事。エア・ハンターの小さな会社マーチャント探偵社のニック・マーチャントとアレックス…

「地下鉄の素」

泉麻人 講談社文庫。「新地下鉄の友 上り」改題。地下鉄絡みのエッセイが主と思ったけど、冷凍みかんとか、新幹線でのケータイ、遮断機くぐりとか鉄道の話題も多い。さらに、高田馬場のスズ質店の看板(すでに無いけど)、真夏のクリスマスと化している花火と…

「会社観光」

泉麻人 朝日文芸文庫。週刊朝日の1993年10月15日号~1994年12月31日号に連載されたもの。アポ無しでフラリと人気企業を訪れるという、安上がりな企画。三菱銀行本店、東京海上、アサヒビール、大昭和製紙、三井物産、フジテレビ、チェリオ社、女子医大、TBS…

「ジェラルドのゲーム」- Gerald’s Game -

スティーヴン・キング 二宮馨訳人里離れた避暑地の山小屋で手錠を使ってセックスプレイ中、夫ジェラルドが心臓発作で突然死。両手に手錠をはめられたまま取り残された妻ジェイシーは身動き一つ取れず、寒さ、渇き、野犬、そして妄想が襲う…。極めて極めて単…

「廃虚の歩き方」探索篇

栗原亨監修 イースト・プレス 。廃虚がちょっとしたブームで何冊かの本が出版されている。そんな中の一冊。軍艦島、松尾鉱山、雄別炭坑、中村精神病院、ホテル望洋、摩耶観光ホテル、伊万里造船所などなど。写真が中心。廃虚の魅力は確かに判るが、廃虚探検…

「何もそこまで」

ナンシー関 角川文庫。平成8年(1996年)世界文化社から刊行されたものの文庫本化。時代的には95~96年あたりの話題。泉ピン子パッシング、藤田朋子騒動、花田家プチ皇室化、欽ちゃん仮装大賞、いいともの田原俊彦の悲しさ、「ピュア」の純粋無垢は免罪符なの…

「脳のなかの幽霊」☆

Pantoms in the Brain:Probing the Mysteries of the Human Mind。-V.S.Ramachandran and Sandra BlakesleeV.S. ラマチャンドラン サンドラ・ブレイクスリー 山下篤子訳 角川書店脳の働きと認知、意識という問題を判りやすく解説している、面白かった。始ま…