電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「英雄~HERO~」

いかにもチャン・イーモウな色彩感覚が印象的で、戦闘シーンはどれも素晴らしい映像。ジェット・リー、チャン・ツィイー、トニー・レオン、マギー・チャン、それぞれ独特の存在感を出している。ただ「羅生門」(「薮の中」)風な展開に物語が分散されてしまっ…

「偶然にも最悪な少年」

暴力、犯罪、自殺、ドラッグ、神経症とかなりブラックな物語の中に盛り込んだ、繊細な人物像が上手い。雑な部分もあるが、勢いがあるロードムービーになっている。市原隼人、中島美嘉、池内広之、ずっと死体の矢沢心ともにいい。原作と監督はグ・スーヨン。 …

「呪怨2」

1と同じ、怖がらせはしているが物語が無いので、映画としての深みがまるで感じられない。これが清水崇のセンスなのかもしれないが、イマイチ理解出来ない。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000BZ4J0/qid=1084079312/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-2…

「シモーヌ」- Simone -

CGで作られた完璧な女優という設定が面白く、「ガタカ」監督、「トゥルーマン・ショー」脚本のアンドリュー・ニコルらしい社会性がある。またアル・パチーノのコメディアンとしての才能にも注目。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001Z30S8/249-…

「釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!」

朝原雄三監督はこのシリーズは初めて。やや手慣れてない部分もあり、笑いも盛り上がりも少ない。三宅裕司はいいが、高島礼子回りの扱いはイマイチ。 http://www.tsuribaka-movie.jp/

「トゥームレイダー2」

ララ・クラフトが終始、バタバタとアクションしているだけで詰まらない。ストーリの起伏も感じられず、映画としての深みが無い。1の方がずっと面白かった。「パンドラの箱」という設定はいいんだけど。ヤン・デ・ポンのアクションだけでひっぱるセンスが悪い…

「ドラゴン・へッド」

望月峯太郎の原作は好きなんだが、飯田譲治のまとめ方がイマイチで、物語が平坦な印象。特に後半の竜頭のあたりでも盛り上がらない。いかにも作り物という映像がチープさに輪をかけている。妻夫木聡は悪くは無いが、SAYAKAはキャーキャー叫ぶのが演技と思っ…

「ワイルドスピード×2」- 2 Fast 2 Furious -

カーアクションやメカの表現、音楽はいいが、1を越える所が感じられない。ちょっとパワーダウン。1もそうだがストーリがかなり粗い。エヴァ・メンデスのいかにもゴージャスな雰囲気はいいし、デヴォン青木(ロッキー青木の娘でモデル)が意外にいい味。 http:/…

「座頭市」

勝新太郎で完成されているものを、今更リメイクする意味がどうあるのか判らない。北野武のオリジナルの時代劇を作ればいいのに。ギャグも詰まらない。殺陣をほとんどカットで誤魔化しているが、逆に昔の時代劇の殺陣の上手さを実感させてくれた。 http://off…

「ターミネーター3」- Terminator 3:Rise of Machines -

まだ作るのって感じだが、物語は意外にしっかりしている。女性型ターミネータのT-Xがあまり魅力が無い。ラストは意外…かなり驚いた。4を本当に作りたいのだろうか?アーノルド・シュワルツェネッガーは疲れ過ぎて無理でしょ。 http://www.t3-jp.com/

「シティ・オブ・ゴッド」- City of God -

ブラジル・リオデジャネイロ郊外のスラム街、60~70年代の少年たちの犯罪、暴力、逃げ場の無い閉塞感…。一見粗い様で計算されたスタイリッシュでテンポのいい映像が素晴らしい。フェルナンド・メイレレスの名前は記憶しておかねば。 http://www.cityofgod.jp/

「天使の牙B.T.A.」

西村了監督。大沢在昌の原作は売れた割には、あまり面白いと思わなかった。この映画はさらに詰まらない。ディティールがまるで練られていないので、観ていてイライラする。いかにもスタイリッシュという映像も独りよがり。大沢たかお、佐田真由美はそれほど…

「ファム・ファタール」- Femme Fatale -

カンヌ映画祭の会場から385カラット、1000万ドルの宝石を盗んだ強奪犯ロールは仲間を裏切り逃げるが老夫婦にリリーという女性に間違われる…。ストーリがどう動いていくか判らないまま、引き込まれていく技術はさすがにブライアン・デ・パルマ。ラストも賛否…