電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ドリーマーズ」- The Dreamers -

ベルナルド・ベルトルッチ監督。1968年5月革命目前のパリ、米国からの留学生マシューがシネマテークで知り合ったイザベルとテオの双子との生活を始める…。革命前夜の社会、映画フリークの会話、双子の歪んだ生活が絡み合いながら展開する。ベルトルッチが伸…

「キング・アーサー」- King Arthur -

アントワン・フーケア監督。ブラッカイマーが製作なので期待度ゼロだったが、まあ予想通り。アーサー王、王妃グィネヴィア、魔法使いマーリン、円卓の騎士のランスロットやトリスタン、それぞれがいままで知っているアーサー王伝説と違っていて混乱する。別…

「世界の子ども部屋-子どもの自立と空間の役割」

北浦かおる。子供部屋が一家団欒の機会を減らし非行の温床となる、という個室批判の中、子供部屋の国際比較を始めた。アメリカ、 ベルギー、ポーランド、中国、日本。部屋の中身自体にそれほどの違いはないが、部屋の管理、叱り方、親の養育態度はかなり違う…

「69 sixty nine」

李相日監督、宮藤官九郎脚本、村上龍原作。まあ楽しめるのだけど、'69年っていう時代をこうまとめていいのかちょいと疑問。笑える所は下ネタが多いし、中盤は盛り上がるけど、後半はイマイチ。妻夫木聡、安藤政信はアイドル的にいい感じだがそれ以上のモノは…

「TOUGH」(3)

猿渡哲也。親父さんが寝たきり、敵役は迫力無しだったが、覇生流"風のミノル"の登場、ハイパーバトル参加でやっと物語が動いていた感じ。取り合えず、ハイパーバトルの今後は気になる所。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088766407/

「DEATH NOTE」(2)

小畑健、大場つぐみ。頭脳戦、知的対決を期待していたが展開としてはイマイチ。今後の展開もあまり期待出来ないかも。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088736311/ ↓(1)の感想 https://zom-1.hatenablog.com/entry/2004/06/16/000001

「盲目の時計職人」

- The Blind Watchmaker - Richard Dawkins リチャード・ドーキンス。「利己的な遺伝子」の著者、ミームの提唱者。我々は何故存在するのか、この複雑なデザインはいかになされたのか。500ページの長さだが、実は内容は単純。その説明の巧みさが読んでいて楽…

「蹴りたい背中」

綿矢りさ。これが芥川賞か、というのが第一の感想。歴史に残すべき価値を、私自身がつかみ損ねたのか。芥川賞という事を別にすれば、窮屈な感情を伸び伸びと描いて、素直に読めて楽しい。受賞が逆効果にならなければいいのに、と思う。「インストール」も読…

「死の壁」

養老猛司。「バカの壁」と同じ、語り手が養老で書き手は編集者という壁シリーズ?のパターン。それゆえに読みやすいが内容は散漫ではある。語りでこれだけの内容が話せるのはさすがに養老。なぜ殺してはいけないのかの論法や、3つの「死体の人称」は面白い。…

「立川CINEMA TWO 内覧」

立川シネマシティの別館。7/31オープンを前に、内覧会に参加。スクリーンも新式で音響もいい。上映前の足下のライトが暗過ぎる気がするが。あと、やはり今どきのシネコンとしては全席指定にすべきだったと思う。 http://www.cinemacity.co.jp/

「スウィングガールズ」

矢口史靖監督脚本、個人的には初期は好きだけど「ウォータボーイズ」はイマイチ。今回は期待大だったが、コレはなかなか良い。弾けているけど上手く納まり、山場の作り方もテンポよくリズムがついている、最後の演奏もたっぷり聞かせる。上野樹里、貫地谷し…

「トロイ」 - Troy -

ウォルフガング・ペーターゼン監督。ホメロスの叙事詩イリアスをベースにしているが、かなり違うので混乱する。戦闘シーンは迫力あるけど3時間は冗長。パリス(オーランド・ブルーム)、ヘクトル(エリック・バナ)、アキレス(ブラッド・ピット)のそれぞれに物語…

「ブラフマンの埋葬」

小川洋子。透明感のある文章で綴られた透明な物語。創作者の家の管理人が助けた、小動物のブラフマン。固有名詞が与えられるのはブラフマンのみ、登場人物すべてに名前が無く、リアルな描写も無く、印象派の曖昧な筆遣いの様に物語を語る。読み終わると物足…

「ビッグフィッシュ - 父と息子のものがたり」

- Big Fish - Daniel Wallace ダニエル・ウォレス。映画「ビッグ・フィッシュ」の原作、だと思って読んだが、原案程度か。病床の父のホラ話、父と息子の絆という部分は確かに同じだが、ここからよくあれだけの物語に仕上げたなあ、というティム・バートンの…

「スチームボーイ」

大友克洋監督。舞台は19世紀半ば、万国博覧会目前のロンドン。前半はスチームパンクの世界、自走式蒸気機関(つまりは蒸気自動車)や飛行船などのガジェットが面白かったが中盤からは駄目。主人公レイとその父、祖父、オハラ財団、スチーブンスン(鉄道の父ジョ…

「ウォルター少年と、夏の休日」- Secondhand Lions -

ティム・マッキャンリーズ監督(アイアン・ジャイアント」の脚本家)。それぞれいいエピソードはあるのだけど、上手く繋がっていない部分も、テンポが悪い部分も多い。見終わった後はそれなりに感動はあるのだけど、物語のパズルがかっちりと納まった感じが無…

「クロサギ」(2)

夏原武、黒丸。就職詐欺、家賃詐欺、ベンチャー企業詐欺。最後のベンチャー企業絡みは、個人では無関係そうでちょっとリアリティを感じられない。その他の就職詐欺、家賃詐欺は手口もなかなか面白かった。まだまだ、面白くなりそうな感じはある。 http://www…

「奇跡の少年」(2)

能條純一。「翔丸」に、「謎の転校生」か「ターミネーター」のSF味をくわえたような謎な作品。1巻から時間がたったら、さっぱり中身を忘れていた。超念力、超催眠、人間浮遊が未来?、なんじゃそりゃ、と実際面白くないのだけど次巻で完結らしいから、最後ま…

「医龍」(6) - Team Medical Dragon -

乃木坂太郎、永井明。「ブラックジャックによろしく」「Dr.コトー診療所」とコレ、最近は医療漫画が硬派で面白い。この巻はバチスタ一回目後のつなぎだけど、麻酔荒瀬の登場がどう展開するか楽しみ。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091865666/

「横浜人形の家」

「横浜大世界」で時間が潰せなかったので「横浜人形の家」に入る(暑いので)。ここから3分の所で生まれ育ったというのに入った事が無かった。展示内容はともかく、その展示の工夫が無いのが気になる。新鮮な体験というモノがここには無い。イベントの大庭ひろ…

「横浜大世界」 - DASKA -

http://www.daska.jp/ 横浜中華街に出来たチャイナテーマパーク?…ちょうど中華街で暇な時間があったので入るが、入場料500円なりはちょっと高いか。位置的にはラーメン博物館、横濱カレーミュージアムに近いものがある。 食事は軽食ばかりで当然期待は出来な…

「新暗行御史」(1)

尹仁完 、梁慶一、絵&原作ともに韓国作家。絵の完成度は高く、歴史ものとファンタジーを上手く組み合わせているのはいい。物語の展開は判りにくい上に、妙にねじくれた思考の主人公の行動に納得がいかなくて、イマイチ面白くなかった。「ジョジョの奇妙な冒…

「結界師」(1)

田辺イエロウ。新人という事で試しに読んでみたが、陰陽師的な世界観が幼稚で(ま、子供向きなんだけど)、イマイチ楽しめなかった。以降は読まないでしょう。絵は子供っぽいけどしっかりしている。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091270611/

「ボ撮ルンです」

ボトルキャップの上に三脚の雲台がついたヨドバシカメラオリジナル景品。ま、アイデア商品。デジカメを買うともらえて、「他では絶対手にはいらない!」。ちょうどデジカメを買った友達から半ば無理やりに貰ってきた(^^;)。"夜景や花火だって奇麗にとれちゃう…

「言うこととやることがあまりに違う人」

齋藤勇。言語不一致で悩まされるのはなぜ「部下」ばかりなのか、など日常的な言語不一致の疑問を心理学的に解明していく…。日常の疑問を心理学と結びつけていくのがなかなか上手くて面白かった。 ミルグラムの実験(アイヒマン実験)、フェスティンガーの認知…

「プロフェシー」

- The Mothman Prophecies - ジョン.A.キール著、南山宏訳。映画「プロフェシー」と題名、原題とも一緒だけど原作では無い。原案ぐらいか。1966年からウェストヴァージニア州ポイントプレザントに住む6000人が目撃したモスマンを始めとする怪奇現象のルポル…

「友引忌」

アン・ビョンギ監督。全体に「ボイス」の習作という印象が強い。ホラーと犯罪が交錯し、真実を求める力で引っ張るミステリのスタイルは同じ。中田秀夫、高橋洋、清水崇に代表されるホラー表現手段の形式を多用するが、乱用してるために効果を上げていない。…

「考具 - 考えるための道具、持っていますか?」

加藤昌治。企画のための、アイデアの出し方ハウツーみたいな本は山の様にあるけど、それを広く網羅した内容。マインドマップ、マンダラート、オズボーン・チェックリスト、連想ゲーム、ブレストなどなど。使っているものから、すでに忘れかけていたもの、初…

「想像力のテキスト - あなたのいるところ」

山口タオ、津川シンノスケ。地球の大きさを、面積を、山の高さ、海の深さ、空の高さを、アリの大きさになって実感出来るスケールにしてみる。日頃からの想像力の訓練の一つではある。(memo:札束一億円分=12Kg) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406…

「きららの仕事」(6)

早川光、橋本弧蔵。いま、もっとも楽しみにしている料理漫画。「包丁人味平」以来の料理漫画お得意のバトルものになってしまっているが、なかなか面白い。それぞれのキャラが脇役までいい味。特に坂巻慶太、タッド松岡がいい。さらに、握りの高速回転の技が(…