電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「サスペクト・ゼロ」- Suspect Zero -

E.エリアス・マーヒッジ監督。不当逮捕によりニューメキシコに左遷されたFBI捜査官トム。彼の回りで瞼を切り取られ、謎のマークを残していく連続殺人が起こる…。サイコ・サスペンスとしては設定が新鮮で、展開もいいテンポ。神経を逆なでされる映像感覚はか…

「テレビのからくり」

小田桐誠。著者は現在放送批評誌「GALAC」(放送批評懇談会編集)編集長。TVに関する内側からのドキュメンタリ、視聴率競争、NHKメディアミックス戦略などはタイムリーで興味深い、「アメリカ横断ウルトラクイズ」「トリビアの泉」「世界ふしぎ発見!」の番組誕…

「住宅設備・家電が危ない!」

足立博(高性能住宅研究家?)。換気システム、エアコン、暖房などの住宅設備から空気清浄機、加湿器、浄水器、掃除機の家電までの問題点を解説。売るために不完全な機能を、無意味な新機能を売り込む企業側の問題を指摘、カタログの売り文句に騙されない賢い消…

「Uボート 最後の決断」- In Enemy Hands -

トニー・ギグリオ監督。ロクでもない映画が続いていたので、久しぶりにマトモな映画を観た気がする。Uボートの捕虜となった米軍潜水艦ソードフィッシュの兵士たち…やがて艦内に蔓延する伝染病、両軍からの攻撃、部下の反逆などの苦難の中、両軍は協力し生き…

「着信アリ2」

塚本連平監督。前作(id:zom-1:20040201#p2)よりはストーリ展開がちゃんとしているが、タイムリミットの作り方、なぞ解きの旅(台湾)は「リング」そのまま。ビデオを携帯に置き換えただけで、恨みの根本も底が浅い。驚かし方はワンパターン。小中学生ばかりの…

「THE JUON/呪怨」- The Grudge -

清水崇監督。「呪怨」(id:zom-1:20030301#p7)のリメイク。しかし同じ監督によるハリウッドでのリメイク、それも舞台は日本、これにどういう意味があるのかまったく理解出来ない。驚かし方もいつもの清水崇。詰まらなくは無いがオリジナルで充分。同じ映画を…

「オーシャンズ12」- Ocean’s Twelve -

スティーブン・ソダーバーグ監督。「オーシャンズ11」と同じ監督、俳優ながら印象はかなり違う。今度は監督が好き勝手に撮って編集した印象。俳優もなんか力が入ってない。騙し合いはかなり複雑で入り乱れているが、取って付けた様で意味が無い。せっかくヴ…

「1リットルの涙」

岡村力監督。体が動かなくなっていく難病「脊髄小脳変性症」に中3でかかった主人公、木藤亜也の日記を元にした物語。お涙頂戴でも無く、淡々とした展開。盛り上がりも無いし、役者も演技も素晴らしい訳じゃないが悪い映画じゃない。 http://www.allout.co.jp…

「アレキサンダー」- Alexander -

オリバー・ストーン監督。ストーンで3時間の長尺というだけで気乗りしなかった…。監督の思い入れがある歴史絵巻だろうが、(相変わらず)ダラダラと作っていてメリハリが無く冗長。米国のイラク戦争に対する政治的メッセージも強いが、まあ説教臭くは無い。美…

「僕とライカ-木村伊兵衛傑作選+エッセイ」

「木村伊兵衛展」(id:zom-1:20041023#p3)の勢いで読んでみる。内容的には既知の物ばかりだが、まとめて読むとやはり面白い。三円五十銭の零判カメラ(名刺判)から、アマチュア写真クラブ、ライカA型、花王入社の自伝もいいし、ブレッソンとの交友、土門拳との…

「著者略歴」

- About the Author - John Colapinto - ジョン・コラピント。キング絶賛「ヒッチコックの最高傑作に比肩するスリラー」の言葉にまたまた騙されるかと思ったが、面白かった。噂通り「シンプルプラン」+「リプリー」(「太陽がいっぱい」原作)的ストーリ、事故…

戸田正寿「HEIAN」展

東京都写真美術館。写真家では無く、アートディレクター、あくまでも手法としての写真。その透明で、自然な様で人工的な不思議な作品を大きなプリントで見ると不思議。海外の解説で、 戸田正寿の作品を"己の排除"という仏教的思想で見ているのがちょっと面白…

「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」

Art

東京都写真美術館。ヴェネチア・ビエンナーレの「おたく:人格=空間=都市」(http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/)はプレオープンのみで、正式には22日から…無駄足だった(^^;)。その他、宮島達男+立花ハジメ「1000 Deathclock in Paris」は知名…

「トニー滝谷」

市川準監督脚本。村上春樹の同名短編が原作、「レキシントンの幽霊」に収録されているので読んでいるはずだが…ほとんど印象に無い(^^;)。市川準の芸風、静かな映像と展開が今まで以上で、不思議な効果をあげている。それが全体のテーマとなる喪失感をうまく…

「日本人は何を食べてきたか-食の民俗学」

神崎宣武。歴史、風土、家屋など民俗学的な見地から日本の食の成り立ちを解説する。長時間の煮込み料理法が囲炉裏から始まったのは知っていても、その囲炉裏での食事により手元に食器を運ぶ作法が発達したなど意外な事実も多い。 http://www.amazon.co.jp/ex…

「世界の遺跡探検術-古代文明の歩き方」

吉村作治。TV出たがりの古代エジプト研究家の印象が強い著者だが、小学校の頃からシュリーマンに憧れ、早くからアラビア語を学ぼうとするなど考古学者として見直した。遺跡としては専門のエジプトから、クノッス、ミケーネ、カルタゴ、ポンペイ、万里の長城…

「ギャラリー・フェイク」

細野不二彦原作。アニメ版の開始をテレビ東京で見逃していたが、アニマックスで第一回から見始める。しかし、顔があまりに原作と違うので違和感が強く、サラはエキゾチックな感じがゼロ、しゃべりが女子高生(茂木なつきの声だし)、三田村館長は顔に知性が感…

「オペラ座の怪人」- The Phantom of the Opera -

ジョエル・シュマッカー監督、アンドリュー・ロイド-ウェバー製作脚本作曲、ガストン・ルルー原作。1990年の映画化が原作に忠実(ロンドンのオペラ座等)なのに対して、今回はウェバーのミュージカルを再現する事に注力している。そのせいで、歌の多さが映画的…

「バキ」24

板垣恵介。百年に一度の「大雷台賽」。オリバ対龍書文、この中国拳法の居合が余りに嘘っぽ過ぎで展開が詰まらない。李書文と同じ名前をつけた割には情けない、著者が中国拳法を科学的には考えてない印象。範馬バキ対郭春成は余りに簡単。しかし郭海王の顔が…

「黒のおねいさん」

さそうあきら。生涯ベスト10に入る「神童」を書いた人なので手に取ったが…。ヘンな話ばかり。面白いのもあるし、ダメなのもある。不思議な芸風。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4160900607/

「金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件」

天樹征丸、さとうふみや。これのおかげで「探偵学園Q」が遅れたそうだ。物語としては一月しか経って無いが、深雪の顔はかなり違うし、ハジメの顔はキュウの顔みたいだし違和感大。トリック的にはほぼ分かったが…無理が無いか??トリックを成立させるために余…

「ミステリー民俗学者八雲樹」(9)

金成陽三郎、山口譲司。前巻(id:zom-1:20040810#p3)よりも、かなりのパワーダウン。トリックも民族学的な味付けもかなり弱い。もう読まなくていいかも。そもそもダイイングメッセージにはかなりの違和感があるが、奇麗に長い文章を書くダイイングメッセージ…

「Ray/レイ」- Ray -

テイラー・ハックフォード監督製作脚本(「愛と青春の旅立ち」)。ゴスペルとR&Bの融合から、カントリー、ソウル、R&Rなど音楽の変遷、黒人差別/公民権運動、女性関係、バンドやレコード会社との関係、少年時代のトラウマ、麻薬問題と内容的には盛り沢山。ポイ…

「森山新宿荒木展」

東京オペラシティアートギャラリー。森山大道、荒木経惟による新宿を舞台にした写真展。二人を同時に見ると、写真表現の革新性においては森山が圧倒的に上。森山の、街の空間時間をスリ撮るような撮影、ハイコンと粗粒子な映像は高校時代にずっと真似した。…

「アート・ミーツ・メディア知覚の冒険」

Art

ICC。「Juggler」グレゴリー・バサミアン、「Seven Memories..」岩井俊雄、「Audible Distance」などはICCコレクションなので見た事あるもの。前に入れなかった池田亮司の「db」が凄かった。完全暗黒の圧倒的な音は身体感覚を失わせ、空間に意識が浮いている…

「スパイ・バウンド」- Agents Secrets -

レデリック・シェンデルフェール監督。説明も少なく淡々と展開していくスパイ活動…説明過剰、完全懲悪、ハッピーエンドなハリウッド映画に慣れ切った観客はかなりイライラさせられると思う。でも、このリアルな孤独感はかなりグッと来る。嫌いな映画じゃない…

「サポートセンター怒濤の日々」

数年前にWebで話題になったサポセンものであるが…内容的にはいかにもありそうな話で新鮮さは無い。笑える話かもしれないが、明治時代に電話が繋がった時のに比べればマトモ。客の不条理さでは、NHKの電話窓口の本(題名忘れた)の方が遥かに上。しかし、影で客…

「誰も行けない最後の聖泉」

大原利雄。北海道から関東の「命からがら-誰も行けない温泉」は読んだけど、「前人未湯」を飛ばして、これは西日本。過激さは増し、ここまで行くと意地なのかパフォーマンスなのか…秘境でのドキドキ感とトホホ感は読んでいる分には楽しい。文章は上手くない…

「スーパーサイズ・ミー」

モーガン・スパーロック製作監督主演、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞。マクドナルドだけを30日間食べ続ける事を自ら被験者になり映画化するという、ファーストフードを相手にした「華氏911」(id:zom-1:20040821#p1)の様な映画。統計的な値や貧…

「カーズ」予告編

ピクサー&ディズニーの契約が2005年に切れて「Mr.インクレディブル」が最後になると思っていたが、「カーズ」が作られ、これがピクサー&ディズニーの最後となるはずだったが、さらに公開が7月に伸びて…契約は継続されたの??でも以降の決裂は決定的らしいけど…