電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「なんとか会社を変えてやろう~実践ガイド・企業風土改革の進め方」

柴田昌治。「なぜ会社は変われないのか」(未読)の続編、実践版…らしい。日本企業向けに書かれているので参考になる点は多い。感度の悪い上司をなんとかする、トップの求心力が鍵、と書かれるとボトムアップには何をしていいのか悩む。キーマンに求められる課…

「3週間続ければ一生が変わる」

ロビン・シャーマ。小さな習慣による人生の質を高める意識革命。容的にはよくある啓蒙書ではあるが素直に読める内容。車通勤時でのオーディオカセットをすすめるのが米国らしい。 http://www.amazon.co.jp/dp/4759309187/

「奇術師」- The Prestige - Christopher Priest

クリストファー・プリースト。ジャーナリストのアンドルーは北アイルランドのケイトから、お互いの祖先は“瞬間移動”を得意演目としていた二十世紀初頭の奇術師であり生涯ライバルであった話を聞く。そのアルフレッド・ボーデンとルパート・エンジャの日記か…

「私の夫はマサイ戦士」

永松真紀。赤道直下のケニア共和国、首都ナイロビから遠く離れたサバンナの村、マサイの戦士の第二夫人に嫁いだツアー・コンダクター…。アフリカやケニアの話はリアリティがあってかなり面白いが、肝心の結婚の部分、彼女自身は都会に住んで村には時々訪れる…

「世界を変えた6つの飲み物~ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史」

- A History of the World in 6 Glasses - トム・スタンデージ。メソポタミアとエジプトのビール、ギリシャとローマのワイン、植民地時代の蒸留酒、理性の時代のコーヒー、大英帝国とお茶、コカ・コーラーと米国の台頭…。"銃器および伝染病と並び、蒸留酒は…

「アヒルと鴨のコインロッカー」

中村義洋監督脚本、鈴木謙一脚本、伊坂幸太郎原作。仙台に引っ越して来たばかりの椎名(濱田岳)はボブ・ディラン「風に吹かれて」を口ずさんで片付けをしていると、隣人の河崎(瑛太)に一緒に本屋を襲わないかと誘われる…。最近、原作(id:zom-1:20070617#p3)を…

「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」- Pirates of the Caribbean:At World’s End -

ゴア・ヴァービンスキー監督。東インド貿易会社ベケット卿はデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)の心臓を手に入れフライング・ダッチマン号で海賊たちを葬って行く。伝説の9人の海賊を招集しベケット卿に対抗するため、エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)…

「世界報道写真展2007」

東京都写真美術館。相変わらずの迫力、世界では色々な事が起こっていると写真で感じさせる。アケトンデ・アケレイエ「石油パイプラインの事故のあと、顔のすすを洗い落とす男性」、オデッド・バリルティ「イスラエル警備隊に抵抗する入植地の女性」など、そ…

「大地への想い 水越武写真展」

東京都写真美術館。世界中の美しい自然の写真から環境を考えるという姿勢は分かりやすい。迫力がある写真は多いが、反面、題材としては平凡な印象も残る。個人的には「オオワシ」や屋久杉の様な、色彩的造形的な部分が面白かった。 http://www.syabi.com/det…

「昭和 写真の1945-1989 第1部 オキュパイド・ジャパン(昭和20年代)」

東京都写真美術館。終戦直後の写真は印象的、特に焼け野原のパノラマ写真。林忠彦「浮浪児」などの視点が暖かくて好き。この当時の写真でも、今の土地との関連が分かって時間の連なりを感じる。 http://www.syabi.com/details/syowa.html

「きみにしか聞こえない」

荻島達也監督(初)、乙一原作「きみにしか聞こえない」「失はれる物語」収録の「Calling You」(未読)。内気で友達もいない横浜の女子高生・相原リョウ(成海璃子)、彼女が拾ったおもちゃの携帯電話が、長野のリサイクルショップで働く野崎シンヤ(小出恵介)の壊…

「MONET 大回顧展モネ」

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国立新美術館。国内にもモネが多くある事を実感出来る反面、海外のに比べると平均的には質で劣ると実感してしまう。平日なのに大混雑、やはりオバちゃんが少なくなる夕方遅くに行けば良かった。関係作品の小部屋が空いているのが、気分転換になった。オルセ…

「監督ばんざい」

北野武監督脚本編集。12本の映画を撮るがヒットしたのは1本のみのキタノ監督。暴力映画を封印し、小津安二郎風「定年」、昭和30年代が舞台の「コールタールの力道山」、純愛映画「追憶の扉」、ホラー「能楽堂」、時代劇「青い鴉 忍 PART2」、SFスペクタル「…

「アルゼンチンババア」

よしもとばなな。町外れの廃墟みたいなビルに住むアルゼンチンババア。みつこは、母を亡くしてから行方不明だった父親がアルゼンチンババアと住んでいるという噂を耳にする…。よしもとばなならしい、鮮やかですっきりとした印象の話。リアルに考えると単なる…

「起業バカ」

渡辺仁。脱サラ、リストラで起業したのは年間約18万人、予備軍が60~70万人、希望者が130万人。小泉首相時代の「1円起業」、大学発ベンチャーの育成、起業融資、創業セミナーなどによる「3年間で起業を年間36万件」という目標を掲げたが、実体は1500人に一人…

「幕末バトル・ロワイヤル」

野口武彦。週刊新潮に連載した歴史読み物。1825~1854年、天保の改革を中心とした人物像。「黒魔天狗」(id:zom-1:20070519#p2)を観た勢いで、幕末の人物について整理しておこうと適当に読んでみたが、1853年の黒船来航より前の話で新選組も坂本龍馬も出てこ…

「アメーバー経営~ひとりひとりの社員が主役」

稲盛和夫。アメーバー集団の話は漠然と知っていたが、実際にそれがどうやって生まれたのか、どう実行されているのか具体的に理解出来る。京セラの経営理念を「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」と明確に定…

「アヒルと鴨のコインロッカー」

伊坂幸太郎。大学入試のために引っ越して来た途端、謎めいた長身の美青年・河崎から書店強盗を持ちかけられる椎名。標的は一冊の広辞苑だった…。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。椎名が語り手の現在の書店強盗と、ペット虐殺事件の琴美が語り手の二年前のペ…

「再起」- Under Orders - Dick Francis

ディック・フランシス、北野寿美枝訳。元騎手の調査員シッド・ハレーは上院議員ジョニイ・エンストーン卿から、持ち馬の八百長疑惑の調査依頼を受ける。直後、疑いを持たれていた騎手が射殺される…。六年ぶりのディック・フランシスの著作。著者はすでに85歳…

「女帝/エンペラー」-夜宴/Banquet-

フォン・シャオガン(馮小剛)監督。唐王朝滅亡後の古代中国、五代十国の戦乱の時代。皇帝が謎の死を遂げ、美しく聡明な王妃ワン(チャン・ツィイー/章子怡)は新皇帝となる亡き夫の弟リー(グォ・ヨウ)との結婚に同意する。そして、呉越の地で隠遁生活を送ってい…

「あるスキャンダルの覚え書き」- Notes on a Scandal -

リチャード・エアー監督、ゾーイ・ヘラー原作。ロンドン郊外のセントジョージ総合中等学校、歴史を教えるベテラン教師のバーバラ・コヴェット(ジョディ・デンチ)は斜に構えた態度から周囲からは疎まれていた。バーバラは新人の美術教師シーバ・ハート(ケイト…

「舞妓Haaaan!!!」

水田伸生監督、宮藤官九郎脚本。東京の食品会社に努める鬼塚公彦(阿部サダヲ)は修学旅行での経験から強烈な舞妓ファンとなり、舞妓応援のホームページまで作成をしているがお茶屋の暖簾をくぐった事はまだ無い。やっと念願の京都支社への転勤が決まり恋人の…

「ザ・シューター/極大射程」- Shooter -

アントワン・フークワ監督、スティーヴン・ハンター原作。元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は引退し山奥で隠遁生活を送っていた。ある時、ボブの元を突然訪れたジョンソン大佐(ダニー・クローバー)から長距離狙撃の大統…

「プレステージ」- The Prestige -

クリストファー・ノーラン監督、クリストファー・プリースト原作。19世紀末のロンドン、洗練されたパフォーマンスを得意とするグレート・ダントンことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)は、ライバルのプロフェッサーことアルフレッド・ボーデン(ク…

「そのときは彼によろしく」

平川雄一朗監督(初)、市川拓司原作。遠山智史(山田孝之)が経営するアクアプランツ専門店に、モデルの森川鈴音(長澤まさみ)が現れる。智史は、鈴音こと花梨が幼馴染みである事に気がつかないが…。原作未読なので比較は出来ないが、全体に冗長な表現ばかりで退…

「300~スリーハンドレッド」

ザック・スナイダー監督脚本、フランク・ミラーの同名コミックが原作。紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)はペルシャ帝国クセルクセス一世(ロドリコ・サントロ)の遣いを葬り、オラクルの信託も無視、300人の精鋭を率いてペルシャ軍100…

「大日本人」

松本人志、企画主演、初監督。都内でひっそりと暮らす大佐藤(松本人志)は、防衛庁からの依頼により電変所により巨大化して獣と戦う六代目大日本人だった…。基本的に映画になっていない。バラエティをやりたいならTVでやればいいのに、二時間集中する場ではか…

「菊池伶司とその時代」

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町田市立国際版画美術館。22歳で夭折した菊池伶司(1946-1968)。新日曜美術館で特集していたので急遽観に行く。作品数は少なかったが、生で観ると迫力がある。この美術館は初めて行ったが分かりにくい。帰りは簡単だったが。 http://www.city.machida.tokyo.…

「ボラット~栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」

ラリー・チャールズ監督。米国文化取材のためにNYにやってきたカザフスタン国営テレビ看板レポーターのボラット(サシャ・バロン・コーエン)はパメラ・アンダーソンに一目惚れ、彼女の住むLAへ向かう事に…。ドキュメンタリー風ではあるが、ボラットは英国コメ…

「歌謡曲だよ、人生は」

昭和歌謡曲をテーマにしたオムニバス、曲と監督脚本は「僕は泣いちっち」磯村一路 、「これが青春だ」七字幸久 、「小指の想い出」タナカ.T、「ラブユー東京」片岡英子 、「女のみち」三原光尋 、「ざんげの値打ちもない」水谷俊之 、「いとしのマックス」蛭…