電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2008-04-10から1日間の記事一覧

「結婚式教会の誕生」

五十嵐太郎。建築史が専門の著者が、建築としての結婚式教会(非信者の結婚式だけを行うための教会)に興味を持った事から、それに追求していって結果的に面白い日本文化論になっている。結婚式教会を保有するブライダル企業は、もともと戦後に登場した冠婚葬…

「イギリスではなぜ散歩が楽しいのか」

渡辺幸一。豊かだが窮屈で生きにくい日本、伸び伸びと人生を楽しめる英国。英国に14年間暮らす著者による英国文化。後半はほとんどエッセイになってしまっている所が残念。(memo:ロンドンのサウス・バンク(South Bank)コイン・ストリート(Coin Street)=住宅と…

「秘密結社の世界史」

海野弘。古代密儀、テンプル騎士団、薔薇十字団、フリーメイソン、イルミナティ、KKK、ナチス、カルト、マフィアと古代から現代までの秘密結社に人は何故、引き付けられるのかを説く。情報社会、すべてが表面にある現代において、隠されたモノに魅せられると…

「運命の息子」 上下 - Sons of Fortune - Jeffrey Archer

ジェフリー・アーチャー。富裕な実業家ダヴェンポート夫妻に念願の男子、双子が生まれる。しかし、その一人と同じ日に生まれ死亡した男児と交換され、ナットとフレッチャーは別の家で育てられるが…。「ケインとアベル」みたいなアーチャー得意のサーガ。どっ…

「暴走老人!」

藤原智美。突然、店員を罵倒する老人、キレて暴力を振るう老人、著者が日常で見た経験から入っているのはエッセイぽくて、あんまり深みが無い。その後の考察としての、"現代の時間/空間/感情の時代変化にうまく付いていけず、孤立した新老人が起こすトラブル…

「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」

北尾トロ。裁判傍聴マニアとしてはかなりの進歩、前作「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(id:zom-1:20070520#p3)よりはいいけど、平凡と言えば平凡。被害者がいる悲惨な犯罪をネタに笑う事は難しい、もう一歩踏み込めない。トホホなネタは笑えるんだけど。…