電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2009-04-04から1日間の記事一覧

「市場リスク-暴落は必然か」- A Demon of our own Design -

リチャード・ブックステーバー。筆者はMITからウォール街へ移りモルガン・スタンレー、ソロモン・ブラザーズのリスクマネージャー、デリバティブ開発を行っていた。1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機と1998年ロシア財政危機からLTCMの経営危機…

「史上最強の人生戦略マニュアル」

フィリップ・マグロー、勝間和代訳。自己責任と自己認識が70%ぐらい、内容的にはありがちな自己啓発本と余り変わらない気がするがその自己責任と自己認識がかなり厳しいのが特長。勝ち組の上から目線、結果論、自己責任的発想とも思える。かなり疲れる生き方…

「容疑者ケインズ」

小島寛之。わずか150ページ足らず、不安定な資本主義、金融市場の混乱、不況、バブル、格差などなどの経済問題をケインズから考える…。フランク・ナイトの不確実性、経済物理学、意思決定メカニズムなど話題は豊富だが深さは無い。筆者のブログ(http://d.hat…

「ラッシュライフ」

伊坂幸太郎。拝金主義の画商・戸田につきそう志奈子、泥棒を職業とする黒澤、カルト集団の教祖・高橋とその参謀・塚本、その信者で絵が上手い 河原崎は父に自殺され神に憧れる、サッカー選手・青山 と不倫関係の精神科医の京子、そして歩くバラバラ死体…。群…

「ハゲタカ2」上下

真山仁。1年の海外放浪から帰国した鷲津政彦は、繊維業界の老舗・鈴紡を標的とするが、鈴紡は元銀行員の芝野健夫により買収防衛をするが…。「バイアウト」改題、「ハゲタカ」(id:zom-1:20080704#p1)の続き。買収劇のディティールが分かる所が面白い。物語的…

「ひらめきの導火線」

茂木健一郎。日本人には独創性、個性、創造力が無いという誤解、集団でひらめきを生む日本式の強みと言った内容。ノーベル賞、トヨタ、ロングテール、集合知、と言ったキーワードに脳科学的エッセンスを振りまいたエッセイの様な話ばかりで中身は薄い。茂木…

「子どもの貧困-日本の不公平を考える」

阿部彩。日本における貧困、特に子供の貧困について定義、政策、母子家庭、学歴社会、必需品など様々な角度からデータを検証していく。データ的に濃密で、それだけに堅苦しい部分も多く読むのに疲れる。余りに状況が深刻で広範囲で呆然としてしまう。努力す…

「ウォッチメン」- Watchmen -

ザック・スナイダー監督、アラン・ムーア/デイブ・ギボンズ原作。ニクソン大統領5選後の1985年は米ソ核戦争目前。米国NY、かつてウォッチメンと呼ばれたヒーローの一人で引退していた通称コメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が何者かに殺される。…