電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「コンフィデンスマンJP 英雄編」

田中亮監督。かつて世話になった英雄ツチノコの称号をかけ、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)はマルタ島バレッタへ向かう。ターゲットは、ジェラール・ゴンザレス邑(城田優)が持つ「踊るビーナス」。しかし、そこにはインターポールのマルセル真梨邑(瀬戸康史)が先回りしていたが…。ドラマ版は見てないが、前作「コンフィデンスマンJP プリンセス編」 、前々作「コンフィデンスマンJP」 を観てしまったので惰性だったが、これはパスでも良かったかも。このシリーズ、コンゲームの割には、スカッと騙された感が無いんだよなあ。作戦の背景の思惑は、ちょっと面白いところあったけど。あとは真木よう子ぐらいか。

http://confidenceman-movie.com/

「ハウス・オブ・グッチ」-House of Gucci-

リドリー・スコット監督、サラ・ゲイ・フォーデン原作。パトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、グッチ創業者の孫マウリツィオ(アダム・ドライバー)と偶然に出会い、マウリツィオ父のロドルフォ・グッチ(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切って結婚。パトリツィアは、叔父アルド(アル・パチーノ)、従兄弟パオロ(ジャレッド・レト)たちを味方にしていくが…。原作未読。1995年3月27日の事件は衝撃的だったのだけど、もう27年も経って映画もできるのかという感慨。静かに描き出すパトリツィアの欲望がなかなか上手いと思った。レディ・ガガは本物より綺麗で強欲に見えるのがイイ。もうちょっと面白くなった気はするが、個人的には好き。イマイチと思う人も多いだろうな。それぞれの演技はみんな見どころだと思う、特にアダム・ドライバーの細かい所作はシビれるなあ。ジャレッド・レトの変身ぶりはちょっと面白い。

https://house-of-gucci.jp/

「弟とアンドロイドと僕」

阪本順治監督。ロボット工学社の桐生薫(豊川悦司)は大学で教えながら、古い洋館で自分のアンドロイド開発に没頭していた。ある時、腹違いの弟(安藤政信)がやってくる。また寝たきりの父(吉澤健)、駅であった少女(片山友希)が絡んでくるが…。ほとんど豊川悦司の一人舞台、セリフも説明もすくない謎の展開に引きつけられ、面白い。万人には勧められないけど、まあまあ好き。黒板の両手板書とか、本田博太郎のヘンな演技とかのディティールも楽しい。全体には1980年代っぽいかなあ。阪本順治らしいと言えばらしい。これは阪大の石黒教授がモデルなの??と思ってた、違うけど^^。

https://movie.kinocinema.jp/works/otoutoandroidboku

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」-Spider-Man: No Way Home-

ジョン・ワッツ監督。スパイダーマンのピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ミステリオを倒す映像を「デイリー・ビューグル」が公開したことにより正体が明かされ、殺害の容疑もかかっていた。ピーターはドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に助けをもとめ、自分を知らない世界を望むが…。「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」から直接続いているので、観てないと分かりにくいかも。魔法とマルチバースで全体にゴチャゴチャしすぎだと思う。「スパイダーマン」トビー・マグワイア「アメイジング・スパイダーマン」アンドリュー・ガーフィールド、さらにグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)、ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)まで絡むともうやりたい放題としか言いようがない。三世代が揃うのはちょっと面白いのだけど、なんか本質ではない気もする。まあ、マーベルに真面目なとこ期待してもしょうがないが、こんなもんかなあ。まとめ方も適当、子供向きな印象か。

https://www.spiderman-movie.jp/

「ユンヒへ」-Moonlit Winter-

イム・デヒョン監督。韓国の地方都市、高校生のセボム(キム・ソへ)は母ユンヒ(キム・ヒエ)との二人暮らし。ある時、ユンヒの元へ小樽の友人ジュン(中村優子)から手紙がくる。それを読んだセボムは母を連れ、小樽への旅行に実行。また友人のギョンス(ソン・ユビン)に助けを借り、ジュンとその母マサコ(木野花)が住む家を突き止めるが…。2020年青龍映画賞で最優秀監督賞・脚本賞、2019年釜山国際映画祭でクィアカメリア賞、韓国映画評論家協会賞四冠。物語は意外にストレートだけど、しっとりとしたいい映画。韓国映画だけど半分以上は雪の小樽、絵になっている。繊細な演出はなかなかよい。物語のモチーフも撮影もちょっと岩井俊二「Love Letter」リスペクトな雰囲気。木野花はSFばかり読んでてて、やってる喫茶店の名前が「オーバーロード」ってオタクっぽくてよい^^

https://transformer.co.jp/m/dearyunhee/

「決戦は日曜日」

坂下雄一郎監督脚本。ある地方都市、谷村勉(窪田正孝)は地元に強い地盤を持つ民自党の衆議院議員・川島昌平の私設秘書。衆議院解散の時、川島が突然の病に倒れ、娘の有美(宮沢りえ)が地盤を引き継いで出馬する事になる。世間知らずの有美を当選させようと、選挙運動が始まるが…。コメディ色あるけどシニカルであり意外に社会派。有美は世間知らずのダメ二世だが、実際には言う事が一番まっとうなのが面白い。政治慣れの秘書のいう方が社会常識とは離れ、かなりヘン。この妙な構図が上手く使われている。炎上系のYouTuber、後援会の老人たちなど使い方も面白い。オリジナル脚本のようだが、コメディ色入れた社会派というのはいい仕事。

https://kessen-movie.com/

「明け方の若者たち」

松本花奈監督、カツセマサヒコ原作。名大前、大学生の僕(北村匠海)は大企業への内定の飲み会で、彼女(黒島結菜)と出会う。僕と彼女は、スズナリで演劇を観たり、一人暮らしを始めた僕の部屋で遊んだり、フジロックの代わりに旅に出たりと付き合っていたが…。原作未読。途中までは、まあまあ面白い演出と描写で、他人の恋愛を覗き込んでいるような展開。途中からガラリと変わる、叙述的なトリックは面白いかな。この点を上手く活かしている。まあ、後半はそこだけと言えばそこだけの面白さになってしまうのは残念か。黒島結菜といえば、「アオイホノオ」の津田ヒロミ役が印象的だけど、やはり大人になったなあ。北村匠海はまあいつもの感じでこの映画にはあっている。

http://akegata-movie.com/