電子竹林:Blog

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「花の影」 - 風月 -

チェン・カイコーが監督、コン・リーが主演の黄金コンビ。おまけにレスリー・チャンまで出てきます。舞台は1930年の上海、蘇州。清朝時代を引きずる封建的な一族というチェン・カイコーがいかにも好きそうな舞台と、上海の都会の対比が面白い。ストーリ的にもそこそこいいんだけど、何か舞台設定がチェン・カイコーの中では使い古されたもので、その辺がいままでの映画の使い回しを見せられているようで、イマイチでした。新鮮さが無いというか。全体的には悪くないですが。後で知ったのだけど、カメラは「天使の涙」のクリストファー・ドイルだそうです。確かに手持ちは多いし、フィルターをよく使うし、いつもと違うと思った。彼らしい映像の新鮮さはあったけど、チェン・カイコー的な色使いは逆に減ってしまったような気がします。