電子竹林:Blog

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「陋巷にあり」3 媚の巻

酒見堅一 新潮文庫。妖艶な美女、眉術の使い手の子蓉の登場により、話は色っぽくなり、面白くなってくる(^^)。顔回が子蓉の手に落ちるかが今回の面白さかと思ったが、ラストの子蓉とお守りさまの対決がよかった。今回のあとがきは、「星新一の本の解説、追悼を頼まれたとすれば」…。著者とは世代的にも近いから、星新一から受けた影響は同じ様に感じる。ジュブナイルから普通への小説の橋渡しが星新一だったなんてのは、まったく同じ。