電子竹林:Blog

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文庫版「メタルカラーの時代」4

山根一眞 小学館文庫。文庫版4の前書は、1995/1/17、阪神淡路大震災の日の山根一眞の長い一日の話。当日は次週月曜発売号の校了日、下河辺淳に急遽アポイントを取り対談を行ったものが1章最初の節。2/1には下河辺淳阪神・淡路復興委員会の委員長に就任する。震災から7カ月後に、再び対談を行ったものが1章最後の節。山根一眞のフットワークの軽さと視点の上手さが見事に結実している。震災関係では神戸製鋼の高炉の緊急停止から再火入れまでの話、本州四国連絡橋公団の震災日当日に明石海峡大橋を空中徒歩で点検した話。その他、面白かったのはやはり民生機器の話なんだけど、特にソニーのオーディオの黎明期の苦労は実に面白かったし、勉強になった。エプソンの世界最小市販ロボット、ムシュ君は興味あったので、もうちょっと突っ込んだ技術の話が欲しかった。いつも使っているニッケル水素電池リチウムイオン電池は、身近なモノなので面白く読めた。