電子竹林:Blog

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「どら平太」 ☆

市川崑監督、四騎の会(黒沢明/市川崑/木下啓介/小林正樹)脚本、役所広司浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎菅原文太,石倉三郎石橋蓮司。期待はしてなかったのだけど、結構面白かった。ある小藩に"どら平太"の異名を持つ新任の町奉行がやってくる。この藩の濠外と呼ばれる一画では、三人の親分が権力を持ち、藩の城代家老と結託しながら利権をむさぼっている。濠外の"大掃除"に着手するどら平太の活躍を描く。黒幕は誰か的な謎解きがあり、アクションあり、人物それぞれが非常に魅力的で、面白い時代劇になっている。1969年に黒澤明木下惠介市川崑小林正樹が結成した「四騎の会」の一作目の脚本。やはり脚本がしっかりしていると違うなあという気がする。緊張と緩和のつけかたが抜群にうまい。斬り合いをどうストーリに入れるか、その辺を期待して見ていたが…、いい意味で裏切られて面白かった。