電子竹林:Blog

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「オータム・イン・ニューヨーク」- Autumn in New York -

ジョアン・チェン監督、リチャード・ギアウィノナ・ライダー、エレイン・ストリッチ。不治の病で余命わずかの23歳の美術学校の学生シャーロット(ウィノナ・ライダー)、プレイボーイな48歳独身のレストラン経営者ウィル(リチャード・ギア)が恋に落ちる。「ある恋の詩」と「プリティ・ウーマン」を足した様な話。恋と涙の物語だが、上っ面だけ。そこには恋の苦しみも、現実的な死も無く、オシャレな映像に隠蔽されている。こんなのに泣かされる様では情けない。リチャード・ギアスノッブさとウィノナ・ライダーのポップさがまるで噛み合ってなかった。二人の気持ちも全く理解出来ない。「シュウシュウの季節」のチェン監督のハリウッド・デビューとしては、十分に自分の力を活かせなかった映画ではないかと思う。最近でも「プリティ・ブライド」など、リチャード・ギアも「女にモテる成功者、でも本気で好きになった女はいなかった中年男」という役柄から脱却しないと、ダメになるんじゃないか?