電子竹林:Blog

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「エクスペリメント」☆ - The Experiment - John Darnton。

ジョン・ダーントン 嶋田洋一訳 ソニー・マガジンズダーントンの「ネアンデルタール」はそれほど面白いと思わなかったが、これは面白かった。米国南東部沿岸の離れ小島の施設で生きるスカイラーという男、ニューヨークで働くジュードという新聞記者、双子を研究する生物学者ティジーの絡み合う運命。謎の施設ラボの正体、スカイラーの出生の秘密、老化の謎、ラボの謎、リンコン博士の正体、の目的…様々な謎が交錯し、読者の興味を引き付けラストまで一気に引っ張っていく。科学的な解説をうまく小説に盛り込んでいく著者の得意技が、老化、DNA、クローン、テロメアの働きなどの話題の盛り込み方に生きている。「クローン羊ドリー」の知識などが役に立ってよかった(^^)。- 国立遺伝学研究所内、判りやすい解説でこの本を読む参考にした