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「精神分析医シルヴィア」- Dangerous Attachments - Sarah Lovett

サラ・ラヴェット 相原真理子訳 扶桑社ミステリー主人公の精神分析医のシルヴィア・ストレンジが服役囚ルーカスの精神鑑定を行っているニューメキシコの刑務所、そこでは囚人の指、腕、鼻などが切り取られる異常な事件が続く。犯人と言われるジャッカルの正体は不明、シルヴィアは刑務所捜査官ロージーと共に謎のジャッカルを追う…。著者はニューメキシコ刑務所でリサーチのために四ヶ月、法律補助・調査員として勤務。これがデビュー作らしい。事件の展開が判りにくく、その方向性がまるで見えない。文章も下手でストーリに乗れない。終わって観ればなんとなくストーリは納得出来るけど、まるで面白くはなかった。サイコサスペンスらしさは漂うけど、その面白さは無かった。「パトリシア・コーンウェルの再来」と呼ばれる割には、余りに陳腐な出来。