電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「9坪ハウス狂想曲」

萩原百合 マガジンハウス。夫の勤めるリビングデザインセンターOZONEの「日本人とすまい」企画展、テーマ「柱」で使われた、増沢洵による最小限住宅の軸組をもらいうけ、自分の家を立てる事を決意する著者。土地探しから、家とモノの関係などなど、実体験で家を考えていく…。住居移動説の主義から簡単に宗旨替えをするのは、なんとも軟弱だけど、行動はパワフルだし、モノや暮し方に対する柔軟な姿勢には頭が下がる。家にいる時間は長くても、実は家にはついてはそれほど考えてない事に気づかされる。ところで途中出てくる前川國男邸は現在、江戸東京たてもの園にあるけど、たしかに素晴らしい建物でお気に入りの一つ。