電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「マジェスティック」- The Majestic -

フランク・ダラボン監督、ジム・キャリーマーティン・ランドーローリー・ホールデンボブ・バラバン、ブレント・ブリスコー、アマンダ・デトマー。1951年、ハリウッドのレッドパージにより仕事を失った脚本家ピート(ジム・キャリー)は事故により記憶をなくし、西海岸の小さな街ローソンに流れ着く。街の人々はピートの事を、第二次世界大戦で消息を断った英雄のルークだと思い込む。父ハリー・トリンブル(マーティン・ランドー)らと共に閉鎖された映画館マジェスティックを再開する事になる…。「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」と観客の期待は"感動"に集中しているが、そこに監督の気負いがありすぎ。中盤までの素直な展開に対して、後半はやや重く、マッカーシズムの批判や米国建国の精神賛歌はちょっと直接的過ぎ。感動のさせ方は上手いけど、思想的な押し付けを最後には感じる。映画館の再開という部分ではどうしても「ニュー・シネマ・パラダイス」と比べてしまうのもちょっと難点。レッドパージと言えば、デ・ニーロ主演の「真実の瞬間」があるが、やはり最後がすっきり行ってないのを思い出させた。