電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ピンポン」☆

曽利文彦監督、宮藤官九郎脚本、松本大洋原作、窪塚洋介ARATAサム・リー、中村獅堂、大倉孝二竹中直人夏木マリ荒川良々。片瀬高校卓球部のペコ(窪塚洋介)は上海ジュニアチームのチャイナに完敗、インターハイ予選では幼なじみの海王学園アクマ(大倉孝二)にも破れる。一方、ペコの幼なじみスマイル(ARATA)はコーチ(竹中直人)の元で実力をつける…。原作に思い入れが強い人が多いので心配だったが、その原作を上手くまとめ上げている。細かい部分が省略されているのは残念だけど(コーチとスマイルの勝負なんか好きだったが)、ほぼ満足。竹中直人は浮きすぎでダメ、部長を原作とイメージが違う荒川良々にしたのは結果的には大成功、いい味が出ている。窪塚はちょっと高一では苦しいが、一方、ARATAはさらに年上なのにナイーブな高校生に上手くはまっていて見事。「ディスタンス」よりさらにいい演技をしている。ドラゴンの中村獅堂もいい、"笑止"には笑わせてもらった。印象的な構図、セリフはすべて原作によっかかっていて、まるで原作を絵コンテに使っている感じがするけど、結果的にはイメージを崩さなくて成功している。