電子竹林:Blog

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「トータル・フィアーズ」- The Sum of All Fears -

フィル・アンデン・ロビンソン監督、トム・クランシー原作「恐怖の総和」、ベン・アフレックモーガン・フリーマンジェームズ・クロムウェルリーヴ・シュライバーアラン・ベイツブルース・マッギル。1973年第四次中東戦争、核爆弾を積んだイスラエルの戦闘機がイラン高原で撃墜される。29年間埋もれていた核爆弾は武器商人の手を経て米国に持ち込まれる。一方、ロシア核弾頭解除作業の査察で、CIA情報分析官ジャック・ライアン(ベン・アフレック)は科学者が三名少ない事に気付く…。原作クランシー自身が製作総指揮で、現在の社会情勢に合う様に原作から上手くストーリを変えている。それでも、映画化によりやや単調になっているし、原作のマニアックな書き込み、特に核物理学を使った兵器の詳細など欠けているのはちょっと寂しい。ラストは平凡な作りではあるが、盛り上げ方はまあ上手い。主たる物語より、平行して動く工作員ジョン・クラーク(リーヴ・シュライバー)の活躍が、いいテンポを与えてくれていた。