電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「「阿弥陀堂だより」

小泉尭史監督脚本、寺尾聡、樋口可南子北林谷栄小西真奈美田村高廣香川京子、井川比佐志、吉岡秀隆。隆夫(寺尾聡)は新人賞を受賞しながら、それ以降は売れない小説家。妻の美智子(樋口可南子)は大学病院に勤める優秀な医師であったがパニック障害になり、二人は隆夫の故郷の信州に移り住む事になる。96歳のおうめ(北林谷栄)が住む、村の死者が祭られた阿弥陀堂で、広報誌に「阿弥陀堂だより」というコラムを連載する少女、小百合(西真奈美)に出会う…。前作「雨あがる」は良かったが、今回は設定が地味過ぎてかなり不安。それでも、なんともほのぼのとする設定とゆったりとした展開が好感が持てる。登場人物みんなが、余りにいい人過ぎるのが気になったが、こういう映画も有っていい気がする。自然の描写は素晴らしいし、村の人はみんな気が良さそうだし、子供は無邪気だし、単純にこういう場所に暮してみたいと思わせる。小西真奈美はいい感じだけど、役的にはちょっと浮いてしまっているか。全体では、北林谷栄のコメディエンヌぶりに随分と助けら得ていると思う。北林のために作られたのかと思う程、上手く笑いを取っている。