電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「娘と話すアウシュヴィッツってなに?」

アネット・ヴィヴィオルカ(Annette Wieviorka)。著者はフランス国立科学研究所の第二次世界大戦およびジェノサイドの研究家。題名通りに娘との会話形式で平易に書かれているが、内容は広く深い。中世に広まるキリスト教反ユダヤ主義や、なぜそんな残虐な命令を実行したかをミルグラムアイヒマン実験で説明している。日本語版解説の、残虐なナチスの兵士が私生活では文明人であった事が犠牲者を余計に苦しめた、という話も考えさせられる。

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