リタ・カーター、養老孟司監修(←翻訳ヘン)。意識とは何か、心とは何か、クオリアとは、を探るいわゆる心脳問題を、少しづつ理詰めしていく内容は秀逸な出来。同様なものでは「脳とクオリア-なぜ脳に心が生まれるのか 」(id:zom-1:20041209#p1)茂木健一郎があるが、本書の方が誰にでも判るように書かれ丁寧。アプローチは違うが到達点は近い。(memo:被験者の脳を加熱すると主観時間が最大20%加速する、現在は倫理的に実験出来ない)(memo:明晰夢=睡眠中は通常オフラインになっている脳の領域にスイッチが入り、幻覚が続いたままに自己意識を呼びもどす事が出来る。持続させるには練習が必要)(memo:夢を見ている時に内省が行われないのはノルアドレナリン、セロトニンが減少し皮質野どうしの連絡が切断される為)(memo:リベットの実験=活動準備電位は意識した0.35秒前、指が動いたのは意識した0.2秒後)→脳関係の本(id:zom-1:18670105#brain)
