電子竹林:Blog

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「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」 - Proof -

ジョン・マッデン監督、元はデイヴィッド・オーバーン戯曲「Proof」(未見)。天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)が死に、五年間看病を続けた娘のキャサリン(グウィネス・パルトロウ)は気力を失う。N.Y.で成功した姉のクレア(ホープ・デイヴィス)はテキパキと雑務をこなすが、クレアとは心が通じ合えない。教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)は残されたノートを調べるが、世紀の発見となる定理の証明のノートを見つける…。万人にはどうか分からないが、自分にとっては傑作。構成も巧みで、話の引っ張り方も上手い。恋愛部関係、父娘関係、姉妹関係、そして人生とは何かと深淵な問題にまで切り込む。グウィネス・パルトロウの演技は今までより確実に一段上。それに応えるアンソニー・ホプキンスも素晴らしい。二人のシーンはどれも素晴らしく、ノートの証明を読むシーンはかなり泣ける。アカデミー賞有力と言われる三作では、社会派の「スタンド・アップ」、映像の「プライドと偏見」、でも映画的にはコレが一番。結局の所「プルーフ…」>「プライド…」>>>「スタンド…」かな。邦題はダサイ。

http://c.gyao.jp/movie/proofofmylife/