電子竹林:Blog

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「ダ・ヴィンチ・コード」- The Da Vinci Code - Dan Brown

ダン・ブラウン著。閉館後のルーブル美術館グランド・ギャラリーで館長ソニエールの死体が「ウィトルウィウス的人体図」の姿で発見される。容疑者となった象徴学者のロバート・ラングドンは、館長の孫娘であり暗号解読官のソフィーとともに無実の罪をはらそうとするが…。話題作の割には読んでなくて、映画公開が迫ってやっと読む。ルーブルモナリザ、最後の晩餐、聖杯、死海文書、暗号、秘密結社…色々と博物学的な所を入れて高尚にしているけど、基本的には娯楽作、活劇。叙述的なひっぱり方はかなり嫌い。暗号もかなり単純で、こんな事分からないのかと思う部分も多数あった。個人的には、高尚なシドニー・シェルダンという印象。半年ぐらい前に、若桑みどりの「絵画を読む-イコノロジー入門」(id:zom-1:20050808#p2)を読んだが、真っ当な図像学/象徴学から見るとこの本で扱われている象徴学は随分と色モノな感じ。

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