電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「寝ずの番」

マキノ雅彦監(津川雅彦、初監督)、鈴木光企画製作、中島らも原作(未読)。奔放な芸風で知られる上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴(長門裕之)の通夜に集まる一門、橋太(中井貴一)たち…。マキノ省三を祖父に、マキノ雅弘を父に持つ津川雅彦がマキノ映画100年に初監督、三代目とは言えマキノの名を背負って監督するのは荷が重すぎるのでは。思ったより詰まらなくは無いにしても、極々平凡な仕上がり。マキノ節には遠い。落語一家の通夜、葬式というシチュエーション・コメディだけで2時間近くの物語を作るのは難しく、最後には笑いあり涙ありにまとめてはいるが展開は単調。そう考えると伊丹十三「お葬式」は上手く出来ている。60

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