電子竹林:Blog

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「バルトの楽園(がくえん)」

出目昌伸監督。第一次世界大戦中の1914年、日本軍はドイツ軍クルト・ハインリッヒ総督(ブルーノ・ガンツ)指揮下の極東根拠地・青島を攻略。ドイツ兵約4700人は捕虜とし日本各地の俘虜収容所へ振り分けられたが、1917年、徳島県鳴門市の松江豊寿所長(松平健)の坂東俘虜収容所に移送される…。「日本におけるドイツ年」(http://www.doitsu-nen.jp/)に呼応した企画モノだろうとあんまり期待が無かったが、結構面白い。チープな部分や、エピソードや人間関係を詰め込み過ぎな感じもするが、全体には笑いあり涙あり感動ありと、いい映画に仕上っている。90年前の両国の意外な接点、そこから生まれる素朴な人々の素朴なエピソード、これは企画の勝利だろう。ラストの第九は、第九好きの日本人には盛り上げ方としてはいいんだが、何故カラヤンの第九?、さらにソニー大賀の映像などはかなり気になる…。

http://www.bart-movie.jp/