テリー・ギリアム監督、ミッチ・カリン原作。母の死後、元ロック・スターの父(ジェフ・ブリッジス)と共にテキサスの祖母が住んでいたボロ家へやって来た11歳のジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)。首だけのバービー人形をお供に冒険に出掛けると、原っぱの先で黒いワンピースの幽霊女に出会う…。原作(id:zom-1:20060729#p2)を読んで、ギリアムがこのグロくてファンタジックな世界を映像化してみたいと思った気持ちは多少分かった。が、手が余る世界だったか。物語的には原作に忠実だが、映像化するとグロさが強過ぎる。映像は時々、ハッとする美しさもあるが全体には平凡。子役ジョデル・フェルランドの芸達者ぶりには驚かされる。彼女が大女優になった時には、この映画を観ておいてよかったと思うだろう。
