電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「出口のない海」

佐々部清監督、横山秀夫原作(未読)、山田洋次/冨川元文脚本。甲子園の優勝投手でありながら、肩を壊し速球が投げられなくなった明治大学の並木浩二(市川海老蔵)は敗戦が濃厚になっていくなか海軍に志願、最後の秘密兵器"回天"に乗る事になる…。市川海老蔵の配役に不安を持ちつつ監督原作脚本には期待、結果的には悪くないながら平凡。「半落ち」(id:zom-1:20040111#p1)の平凡さに似ている。「男たちの大和YAMATO」(id:zom-1:20051229#p1)みたいなイケイケ戦争映画とは違って、戦争を正面を向いて描いているのは好感が持てるが、どっぷりと市川海老蔵漬け125分ではメリハリに欠ける。ラストは原作通りなのかもしれないけど、なんか盛り上がりが無い。技術者の目からみると回天の操縦と構造の複雑さに恐ろしさを感じた。

http://www.deguchi-movie.jp/