マーティン・スコセッシ監督。ボストン南部、マフィアのボスのコステロ(ジャック・ニコルソン)によって警察官に仕立て上げられたコリン(マット・デイモン)は特別捜査班に配属され、一方、犯罪者の一族と決別するために警察官を目指すビリー(レオナルド・ディカプリオ)は特別捜査班のクイーナン警部(マーティン・シーン)によってマフィアへの潜入捜査官となる…。香港映画「インファナル・アフェア」(id:zom-1:20031025#p1 アンドリュー・ラウ監督、アンディ・ラウ, トニー・レオン)のハリウッド版リメイク。有名なシーンはそのまま使ってはいるが、どうも繋がりも演出も悪く出来の悪いコピーを観ている気分。脇役が弱く、香港版の黒社会のボスのサム役エリック・ツァイ、ウォン警部役のアンソニー・ウォンの押しの強さには遠く及ばない。ジャック・ニコルソンはエロ・オヤジにしか見えないし。精神科医マドリン(ベラ・ファーミガ)は印象弱いし、ディグナム(マーク・ウォールバーグ)の存在意義は分からない。香港版と比較するだけじゃ意味ないけど、上っ面をコピーしただけの薄っぺらさが映画を詰まらなくしている。香港版の原題「無間道」の深い意味、心の闇の奥底はまるで見えてこない。しかし、スコセッシのホームグラウンドのNYしゃなくてボストンなんだろうか、アイルランド系だけど。
