電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ヴァージン・スーサイズ」

ソフィア・コッポラ監督脚本(初)、ジェフリー・ユージェニデス原作「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」。1970年代米国郊外、高校の数学教師リスボン(ジェームズ・ウッズ)と妻(キャスリーン・ターナー)には五人の姉妹がいた。末娘の自殺をきっかけに、それから一年も経たずに全員が自殺を図る事になる…。ソフィア・コッポラの初監督作品。ずっと未見であったが近所で上映される事になり初めて観た。三女役キルスティン・ダンストの十代の妖艶な美しさは印象的だし、ジョシュ・ハートネットの生真面目なプレイボーイぶりも面白い。いい所もあるが、全体では消化不良でぎこちなさが目立つ。少女を描こうとしてながら、それは"少女にしか分からないんだよ男ども"的な放棄感が感じられる。ソフィア・コッポラの映画全体に通じるトコではあるが、このまま作っていると行き詰まるだろうなあ。電話でのレコードを聞かせるシーンは心に残る。

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