電子竹林:Blog

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「蒼き狼~地果て海尽きるまで」

澤井信一郎監督、角川春樹製作総指揮、森村誠一原作「地果て海尽きるまで、小説チンギス汗」。1162年6月部族間の抗争が激化する中、モンゴル部族ボルジギン氏族の長・イェスゲイ・バートル(保阪尚希)の妻ホエル(若村麻由美)が後のチンギス・ハーン(反町隆史)となるテムジンを出産する。敵から略奪された身の母親を持つテムジンは部下から見捨てられるが、やがて勢力を拡大していく…。大河ドラマの総集編を見せられている気分。物語は坦々と過ぎて緩急も無く、主人公たちの葛藤はまるで感じられない。ハリウッドでも過去'60年代に二回チンギス・ハーンは映画されているが、いま日本人が演じるチンギス・ハーンの映画を作る意味って何だろうか。タイトルから言って井上靖蒼き狼」かと思うと森村誠一だし。松山ケンイチはエル座りでいきなり登場するのはギャグか?クラン役の新人Araは売り込む気満々だし魅力的だが映画では浮いている。そういえば1992年モンゴル映画「チンギスハーン」は日本公開時には半分ぐらいカットされていて話がよく分からなかった。さすがに本場の馬の迫力はあったが。

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