電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アモーレス・ペロス」- Amoresperros -

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督制作。メキシコシティ、兄ラミロの妻スサナ(ヴァネッサ・バウチェ)を密かに愛し町を出るために闘犬で賞金稼ぎをするオクタピオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)。不倫相手のダニエル(アルバロ・ゲレロ)と新しい生活を始めるスペインから来たモデルのバレリア(ゴヤ・トレド)、元大学教授で今は落ちぶれた生活を送っているエル・チーボ(エミリオ・エチェバリア)…。この三人のオムニバス、微妙に話が交錯するスタイルは「21グラム」 (id:zom-1:20040626#p1)、「バベル」(id:zom-1:20070503#p1)と同じだが、まだ荒っぽさがあり、それが逆にパワーになっている。さすがにカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ、東京国際映画祭グランプリ+監督賞などなど、世界中の映画祭を席巻しただけあって面白い。全体にちょっと長くて、テンポが悪い所もあるので、洗練された「バベル」の方が好きではあるけど。「アモーレス・ペロス」は"犬の様な愛"の意。題名にちょっとキリスト教的な臭いもする。

http://movies.filmax.com/amoresperros/