電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ブラッド・ダイヤモンド」- Blood Diamond -

エドワード・ズウィック監督。西アフリカ・シエラレオネ共和国反政府軍組織RUFにより一家離散しダイヤの採掘場で働かされていたソロモン(ジャイモン・フンスー)は大粒のピンクダイヤを発見する。偶然にそのダイヤの存在を知った密売人のアーチャー(レオナルド・デカプリオ)はソロモンに近づくが…。最近読んだ「マネーロンダリング入門」(id:zom-1:20070410#p1)にも出て来たダイヤ、兵器、虐殺の連鎖の実話、かなり骨太な社会派ドラマ。ジャーナリズム性も強いが、二人結びつきを軸としたエンターテイメント性を上手く描きバランスがいい。その点、カンボジアを舞台にした「キリング・フィールド」を連想させる。映画の中では名前が違うがデ・ビアス社を強く批判し、消費者に直接行動を語りかける姿勢が凄い。実際、ユダヤ資本が強いハリウッドはダイヤモンド=ロマンス幻想を米国に広める役目を果たしていたが、そこでこういう映画が出来るのは驚き。ジェニファー・コネリーとのロマンスは余計な感じもするが、彼女自身の役柄は魅力的で、まあ悪くない。

http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/