電子竹林:Blog

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「黄色い涙」

犬童一心監督、市川森一脚本、永島慎二原作黄色い涙シリーズ「若者たち」。高度経済成長下の1963年の東京・阿佐ヶ谷、漫画家の村岡栄介(二宮和也)、歌手の井上章一(相葉雅紀)、画家の下川圭(大野智)、小説家の向井竜三(櫻井翔)、偶然に知り合った4人は栄介の母親を入院させるために一芝居打つ。そして二ヶ月後、四人は再び再会する事になる…。1974年NHK銀河テレビ小説」のリメイク、脚本はオリジナルと同じ市川森一犬童一心のオリジナルへの思い入れも分かる、二宮和也は相変わらず芸達者、香椎由宇もいい存在感、演技も脚本も悪くないのだが何かぎこちない。微妙に残るアイドル映画臭さと永島慎二下條アトム岸部シロー、保倉幸恵、長澄修、主題歌・小椋佳の世界のギャップが大き過ぎるのか。単純にアイドル映画としては出来はいいが、それが「若者たち」である必然性は薄い。嵐ファンの世代にオリジナルの世界の感動が少しでも与えられるなら、それは意味があるかもしれないが。

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