アダム・シャンクマン監督振付製作総指揮。1962年ボルチモア、オシャレとダンスと歌が大好きでおデブな16歳のトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)、夢は人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになる事。ある日、番組のオーディションが開催される事を知ったトレーシーは母親エドナ(ジョン・トラボルタ)の反対を押し切り出場する事に…。ジョン・ウォーターズの1988年同名映画のリメイク。怪作と言えるオリジナルを洗練させ楽しく仕上げている。何よりニッキー・ブロンスキーの底抜けに明るいキャラがいいし、差別問題のような社会性も前向きに出している。脇役であるジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケン、ミシェル・ファイファーそれぞれいい味の演技。最後に一気に盛り上げてくれるスピード感も上手い。ジョン・トラボルタの特殊メイクは見物、特に足のセルライト感は見事。戸田奈津子の字幕は、差別的な言葉を薄めてしまっているのでニュアンスが分からない所が多い。ちなみにオリジナル版の父親役はデヴァイン、主役リッキー・レイクはデブ女優、借金地獄、ホームレス、激ヤセ、ダイエット本ベストセラー、人気司会者になるという人生を歩んでいる。
