ロバート・デ・ニーロ監督、エリック・ロス脚本。1961年、亡命キューバ人部隊が政府転覆をもくろみピッグス湾に上陸するが、内部からの情報漏れにより作戦は失敗。指揮を取ったCIAエドワード・ウィルソン(マット・デイモン)の元に、内通者の情報とみられる録音テープと写真が送られてくる…。非常に地味ながら、前身OSS(戦略情報局)からCIA誕生、そして実際の事件を背景に冷戦時のリアルな諜報活動を見られる所は個人的には好み。犯人探しで物語をひっぱる所も上手い。ロングショットとゆったりした展開が雰囲気を作っているので、まあ3時間はしかたないか。マット・デイモンは学生時代から20数年後までを演じるが、ちょっと無理がある。余りメイクに頼ってない。妻役のアンジェリーナ・ジョリーは出番も少なく存在感も薄い。最近はフリーメイソンに代わって映画にもよく出る秘密結社スカル＆ボーンズも登場(ちなみにブッシュ家は三代とも会員)。
