電子竹林:Blog

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「インベージョン」- The Invation -

オリバー・ヒルシュビーゲ監督、ジャック・フィニイ原作「盗まれた街」。スペース・シャトル"パトリオット"は帰還中に爆発、全米に残骸がばらまかれる。その後、神科医キャロル(ニコール・キッドマン)は周辺の人々に違和感を感じていく…。4回目の映画化、「ヒトラー~最後の12日間」(id:zom-1:20050812#p1)、「es」の監督。原作や前三作では冷戦、マッカーシズム赤狩りウォーターゲート事件ベトナム戦争などを背景にした社会批判が込められていたが、今回もイラク戦争など米国社会への政治的なメッセージは強い。侵略された方が世界は平和になるという複雑な状況を突きつけ、観客を混乱させる所など上手い。物語の軸となるのは母親の愛だが、ニコール・キッドマンの整った顔と母親としての表情を観ると彼女以外には出来ないなと思わせるほと適役。子役がまた可愛いい。ダニエル・クレイグはまあ普通。ちなみに"知り合いを他人だと思う"症状はカプグラ症候群(ソジーの錯覚,情動認識系活動停滞)と呼ばれP.K.ディックの小説によくあるが、自身もそうだったといわれている。その反対はフレゴリの錯覚(情動認識系活動過剰)。

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