スサンネ・ビア監督。インドで孤児院と学校の救援活動に従事するヤコブ(マッツ・ミケルセン)の元に、デンマークの実業家ヨルゲン(ロルフ・ラッセゴード)から寄付金の申し込みがある。条件としてヤコブは故郷デンマークに出向き、さらにヨルゲンの娘アナの結婚式に出席する事になるが…。まるで予備知識が無く観たいせいもあるが、登場人物の裏、思惑、人間関係が次第に表れていく話の展開に引きつけられた。正義も悪もない等身大の人物の心理をリアルに切り出す事により、これだけのドラマが作られるとは、監督の才能を感じる。監督の次回作はドリームワークス作品らしい。ヤコブ役のマッツ・ミケルセンは「007 カジノ・ロワイヤル」(id:zom-1:20061229#p1)の悪役ル・シッフルの俳優。
