電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「シュルレアリスムと美術~イメージとリアリティーをめぐって」展

横浜美術館1920年のフランス文学から始まったシュルレアリスム、これをイメージパワーの実験としての意味に迫っている所が上手い。ピカソ、キリコ、ダリあたりの巨匠は大作は少ないが、ルネ・マグリットは「大家族」、「王様の美術館」と充実。これらが宇都宮美、横浜美の所蔵だとは知らなかった。大作は少ないがイメージ力という構成が成功している。よかったのはアンドレ・マッソン「殺害」、マックス・エルンストはコラージュ・ロマンのシリーズもいいが「少女が見た湖の夢」がホントに夢の様に不気味で迫力ある。その他、高松次郎「影」、ロベルト・マッタ、マルセル・デュシャンなど良い。

写真コーナーも企画展に連動してシュルレアリスム関係の写真展示。マン・レイなど有名どころの写真の他にキリコが撮った写真など珍しいものも。高校当時一番好きだった写真集ビル・ブラント「パースペクティブ・オブ・ヌード」の本物に久しぶりに対面して感動。浅井祐介が美術館の壁面にドローイングしているんだけど、なかなか可愛い。

http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2007/special/03_surrealism/index.html