電子竹林:Blog

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「やじきた道中 てれすこ」

平山秀幸監督。品川の遊郭「島崎」で偶然に再会した幼馴染みの弥次さん(中村勘三郎)と喜多さん(柄本明)の二人、売れっ子花魁のお喜乃(小泉今日子)にだまされて足抜けを手伝い、沼津を目指し西へと旅する事に…。お笑いは苦手な平山秀幸監督だと思うのだけど、なぜか「しゃべれどもしゃべれども」(id:zom-1:20070528#p1)に続いてまたも落語ネタ。古典落語の「てれすこ」、「狸賽」、小ネタ的に「野ざらし」、「大山参り」、「お茶汲み」、「浮世床」(の将棋)などを盛り込んだギャグは楽しめるが、笑いのテンポにぎこちなさは残る。やはり落語のネタは話芸のネタだと感じさせる。お笑い部分は役者に助けられている。ラストの感動部分になると間もライティングも構図もピタリと決まって、勘三郎の演技も冴えまくって見事。弥次喜多だけど十返舎一九東海道中膝栗毛」とはほとんど関係ない。

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