国立新美術館。アムステルダム国立美術館所蔵の中からフェルメールは日本初公開「牛乳を注ぐ女」の一枚のみ、後はオランダ風俗画。大変な混雑を予想していたので開館直後に到着、すでに人は結構入っていたが最初はすっとばしてすぐにフェルメールの部屋へ。まだ空いていてじっくり見られる。30分後ぐらいにはかなり混雑してきた。本業柄、フェルメールへの興味はカメラオブスクラを使った画家って所だが、その割にはパースベクティブに狂いがあったりヘン。どういう使い方だったんだ。色彩と構図は素晴らしい。特に右側の空白に才能を感じる。ミルクとパンの聖母像という感じ。その他、オランダ風俗画はイマイチ平凡だったけどステーン「二種類の遊び」、「酔っぱらった男と女」などいいものは来ていた。オランダの風俗画は象徴学的な寓意は少ないんだあと確認。和紙を愛用したレンブラントの版画の実物を見られたのもちょっと感動。デュサル「12ケ月」などメゾティントでの闇の表現は面白い。 まあ、全体には水増し感は強い…。
